ストレス管理をしてワークライフバランスを実現するマネジメントをしよう
仕事にはストレスが付き物です。それは私でも変わりません。トラブルは起きますし、上手く行かないことも沢山あります。
また忙しくなったり、マネジメントに失敗したりすれば、残業が発生してプライベートが犠牲になります。すると家庭や趣味、自己研鑽の時間が取れなくなり、幸福度が下がります。
よって幸福度を高めるためにも、ストレスや残業時間を上手くコントロールすることで、ワークライフバランスを実現できるようなマネジメントをする必要があります。
今回はストレス管理とワークライフバランスという観点から、私なりに上手くやるマネジメントについて考えてみます。
特に管理職やプロジェクトマネージャーになったばかりの新人マネージャーに参考にしていただければと考えています。
また既に経験のあるマネージャーの方でも、忙しくて余裕をなくして気付かなくなっていることもあるかもしれません。そういう場合にふと落ち着いて考える機会を提供できればと思います。
メンバーに任せる
任せることで効率が上がって時間ができる
私はマイクロマネジメントが大嫌いです。非効率極まりないですし、メンバーにとってもやりづらい上に自分で試行錯誤や創意工夫する余地がないです。またマイクロマネジメントが行き過ぎれば根性論になります。
効率を上げるためにはメンバーに任せることが有効です。マイクロマネジメントは言うに及ばずですが、一々お伺いを立てていたら時間がかかります。
またメンバーもマネージャーも一々作業を中断することになりますので、ストレスが溜まります。
メンバーに委譲することで、メンバーが単独で進められることを増やします。
こうすればマネージャーの時間も増えますし、メンバーも一々マネージャーにお伺いを立てなくて済みますので、仕事が進めやすくなります。
ただし任せる範囲はメンバーの経験やスキルを考慮しなければいけません。現時点での経験やスキルでは難しすぎる仕事を任せてはいけません。
また仕事を任せるに当たって、最初に目的や前提条件、必要な知識や情報を説明しましょう。
メンバーに任せるということに関しては、別途記事を書いています。こちらも参考にしてみてください。
また信じて任せるのが当たり前というマネジメント書もあります。大工の棟梁に学ぶプロジェクトマネジメントという本です。色々な職人が出入りする建設現場においてどうするかというと、信じて任せるといいます。
大工の棟梁に学ぶプロジェクトマネジメント【電子書籍】[ 白鳥 美子 ]
丸投げではいけない
ただしメンバーに仕事を任せるといっても、丸投げではいけません。相談には必ず乗りましょう。
またメンバーが苦戦しているにも関わらず独力で解決しようとしている場合は、察して声をかけてあげましょう。サポートは大事です。
これに加えて成果物の最終チェックはマネージャーが必ずやりましょう。これをやらないと責任放棄です。マネージャーがいる意味がありません。
タイムマネジメントの習慣を身に付ける
タイムマネジメントを実践して良い循環に乗る
タイムマネジメントを勉強し、継続して実践しましょう。
タイムマネジメントとは時間の効率的な使い方のことです。作業の効率化や無駄の削減、スケジュールの立て方を上手くなることで、時間を作り出すことができます。
効率化して時間に余裕が持てるようになると、さらなる改善や研修、勉強会などを行う余裕ができます。するとさらに効率化が進み、さらに時間に余裕が持てます。こうして良い循環に乗ることができます。
時間に余裕が持てるようになることは残業が減ることも意味します。残業が減ればストレスも減りますので、ワークライフバランスも向上します。
スケジューリングや効率化の方法
スケジュールの立て方や効率化の方法については別途記事を書いています。是非参考にしてみてください。
適切なコミュニケーションを実践する
仕事においてコミュニケーションは必須です。メンバーや自分の上司との適切なコミュニケーションは効率向上とストレス低減を両立します。
何を言っているか解らない、いくら言っても伝わらない、正しく伝わらないではストレスが溜まりますし、やり直しが増えて仕事の効率も落ちます。
よって正しく伝わるコミュニケーションが必要です。マネージャー自ら伝わる表現を意識していきましょう。
コミュニケーション手段1つ取っても、色々ありますので適切に使い分けましょう。
伝わる表現のコツもあります。私が実践していることをこちらの記事にまとめていますので、伝わらないと悩むことが多い方は参考にしてみてください。
またコミュニケーションというと会話や文章のやり方を想像すると思いますが、態度も気を付けなければいけません。
マネージャーがいつも不機嫌で話しかけづらかったり、話しかけると不機嫌な対応をするようでは、メンバーは相談できないですし、自分の意見も言えなくなってしまいます。
マネージャーは会話や文章だけでなく、人に接する態度も意識する必要があります。態度も含めて心理的安全性の確保を実現していきましょう。
リラックスとリフレッシュの時間を確保する
仕事をしていればどうしても疲れます。雰囲気が悪い職場では、みんなが怖い顔して無言なこともあるでしょうし、愚痴の言い合いになっていることもあるでしょう。
一方で雰囲気が良い職場では、雑談することもあるでしょう。
人間の脳は1時間も作業をすれば疲れます。そして集中力が落ちて効率が下がり、注意力が落ちてミスが増えます。
こうしたときに軽く雑談できたり、飲み物を取りに行ったりトイレに行ったりすると気分転換になります。
私はちょっとくらいの雑談はあっていいという考えです。無言では集中力の維持が大変ですし、数分だけでも雑談すれば気分転換になって集中力が回復します。もちろん雑談はほどほどにです。
慢性的に疲労が溜まっている場合は定時でさっさと帰りましょう。疲労が溜まるとミスや勘違いが増えてきます。そうなったメンバーはさっさと帰らせて休ませましょう。そしてリフレッシュしてもらいましょう。
私は基本的にメンバーには定時で上がってもらいますし、自分自身もほぼ定時で上がります。
定時で上がると寄り道してリフレッシュすることもできますし、帰宅後にのんびり過ごすこともできます。ただし翌日が仕事の場合、時間に余裕があるからと夜更かししてはいけません。
仕事を早く上がってリフレッシュするということについて、noteでも記事を書いています。
https://note.com/biginuneko/n/n0cec30b57e9a
また定時帰りして寄り道してリフレッシュするという曲も作っています。寄り道は意外といい気分転換になります。
自己ケアの重要性を理解する
健康や幸福度は仕事のパフォーマンスにおいて大事
健康や幸福度は仕事のパフォーマンスに影響します。
体調が悪い状態でいいパフォーマンスは発揮できません。それでも無理を押して仕事をするなら、ただ自分に酔っているだけです。残業が多い状況などは特にそうなりがちです。
幸福度も仕事のパフォーマンスに影響を与えます。悩みが多いとかストレスが多い状態では、集中力も判断力も鈍ります。
睡眠不足でパフォーマンスが出ますか?残業続きでヘトヘトな状態でまともに仕事できますか?不満タラタラのい状態でいい仕事ができますか?
ゴチャゴチャ言ってないで働けという根性論も沢山あると思います。おそらく根性論の方がマジョリティですから。しかしパフォーマンスは根性論で上がりません。
健康と幸福度を高める
しっかり休養し、睡眠を取り、運動をしましょう。そして栄養バランスの取れた食事を取り、コンディションを保ちましょう。
健康はお金では買えないといいますが、ちょっとのお金で栄養バランスの取れた食事は実現できます。運動するにもちょっとのお金で運動に適したウェアが手に入ります。
私が個人的に言いたいこととしては、睡眠の質を上げるために枕や布団に投資するのもいいということです。
敷布団を2万円以上するものにしてみる、枕を5千円とか1万円のものにしてみると、安いものとは快適さが全然違います。
残業を減らし、趣味や家族サービスの時間を取ることで、幸福度を上げましょう。いずれもいい仕事をするために必要です。
終わりに
今回書いたことはマネージャー本人はもちろん、メンバーにも実践してもらいたいことです。マネージャーが不健康で不満タラタラではろくでもないチームになりますが、マネージャーだけよければいいわけではないです。
マネージャーは自分自分が健康的でストレスが少なく仕事をできる状況を作るとともに、メンバーも健康的でストレスが溜まらない状況を作りましょう。
そのために今回書いた内容、特にメンバーに任せることやスケジュール管理、コミュニケーションなど使えるでしょう。