PEST分析のやり方をわかりやすく解説!分析例付き
マクロ環境は他人事のように思うかもしれませんが、我々はマクロ環境の影響を受けて生きています。
例えばこの記事を書いている2024年時点では物価高や円安がいい例です。物価が上がって生活が苦しくなる一方で、円安によりインバウンドが増え、インバウン丼という高級どんぶりがネタになるくらいです。
企業にとって世の中の変化や流れをつかむことはとても重要です。変化に素早く対応した製品・サービスを提供したり、ニーズが増えている業界に参入したりした方がいいからです。
また旬が終わった製品・サービス(一昔前のタピオカなど)やニーズが減っている業界からは撤退の検討も必要です。
このように企業にとってマクロ環境は無視できません。
一方で我々個人もどんな製品・サービスを使うかや、どういう働き方をするかという点でマクロ環境の影響を受けます。
そんなわけで今回はマクロ環境を分析するのに役立つPEST分析というフレームワークを紹介します。PEST分析とは何かについて解説した後、例として昨今話題になっている3つのテーマについてPEST分析を行います。
ロジカルシンキングや経営戦略の勉強をしている方、ビジネススキルアップに励んでいる方の参考になれば幸いです。
ちなみに今回の参考書籍はこちらです。私が持っているのは旧版ですが、今は新版が出ています。PEST分析以外にも色々なフレームワークが載っていますので、是非読んでみてください。
最強フレームワーク AI時代の知的生産力が劇的に高まる [ 永田 豊志 ]
PEST分析はマクロ環境を分析するフレームワーク
PEST分析はマクロ環境を分析するフレームワークです。
PEST分析ではマクロ環境を政治、経済、社会、技術の4つの観点に分けて分析します。
冒頭にも書きました通り、企業にとっても我々個人にとっても、マクロ環境は遠いようで近いものです。マクロ環境の影響を受けずに生活することはできません。
例えば物価高になれば、企業はコストが上がって利益が吹っ飛んでしまうため、値上げをします。ここ数年は多くの企業で値上げが行われています。また個人は物価高で生活費が上がるため、副業を始めたり、節約に励んだりします。
円安になれば輸出を行っている企業の利益が上がります。100ドルで製品を売ったとき、1ドル100円なら1万円の売上ですが、1ドル150円なら1万5千円の売上です。
一方で輸入を行っている会社は海外から仕入れるコストが上がります。100ドルの製品を仕入れれば、1ドル100円なら1万円で仕入れられますが、1ドル150円なら1万5千円かかります。
法制度の変更も大きく影響を受けます。21世紀になって派遣や金融などは規制緩和が行われました。派遣社員は増え、金融業界ではネットバンクやネット証券、ネット保険などが登場しました。
マクロ環境の変化の中でも、影響が大きかったものを一部だけ挙げました。このような変化は挙げ出せばキリがないほどあります。それだけマクロ環境の影響は大きいということです。
それゆえマクロ環境の分析は重要になります。企業は勿論、個人がキャリアやライフスタイルを考える上でも重要です。
そしてマクロ環境の分析に有効なフレームワークがPEST分析というわけです。
PEST分析のやり方
PEST分析とは何かを解説したところで、PEST分析のやり方を解説します。
先ほども書きました通り、PEST分析は政治、経済、社会、技術の4つの観点に分けてマクロ環境を分析します。
政治的要因に該当するもの
政治的要因に該当するものは政府の方針、法制度の変更や規制の強化/緩和などです。
政府は政策によって特定の業界を支援することもあります。昨今ですと保育や介護などがいい例でしょう。これらの業界には特定の条件を満たすと補助金を出しているというニュースもたまにあります。
ちなみに昨今の日本政府は起業も支援したいと考えています。そのため創業者のための補助金も存在します。あなたが独立に興味があるようなら、調べてみるといいと思います。
このように政府はニーズの高い業界を支援したり、起業のような国として力を入れたいことを支援したりします。
また規制緩和が起きれば新規参入者を増やすことにもつながります。先ほども書きましたが、規制緩和としては派遣や金融がいい例です。
その他にも薬局も規制緩和の影響を受ける可能性があります。コンビニで薬を販売できるようにするなどの議論がなされたことがあったからです。
今ではコンビニで薬の受け取りサービスが提供されています。例としてファミリーマートの薬受け取りサービスを紹介します。
経済的要因に該当するもの
経済的要因に該当するものは景気の良し悪し、物価、GDP成長率、失業率、様々な経済指標(鉱工業指数、住宅着工数他)などです。
不景気では企業は投資を抑えるため、多くの企業にとって受注が減ります。個人も消費を抑え、貯蓄に励みます。
一方で景気がいいと企業は投資に前向きになります。そして投資が増えて多くの企業にとって受注が増えます。個人も景気がいいときは高い買い物をしたり、旅行に行ったりしてお金を使います。
また先ほども書きましたが、物価や為替レートは人々の生活に大きな影響を与えます。
さらには日本では物価は上がり続けているのに給料はあまり上がらないという問題もあります。これでは生活が苦しくなる一方のため、政府が副業を推進しており、副業をする人が増えています。
社会的要因に該当するもの
社会的要因に該当するものは人口動態、文化、教育制度、ライフスタイルなどです。
昨今の日本だと高齢化により介護の需要が増え、出産後も働く女性が増えたため保育園の需要が増えていますね。これも社会的要因です。
20世紀後半で言えば核家族化、第二次世界大戦後から現在までずっと続いているのが都会への人口の集中です。
近年の社会的要因の変化と言えば、転職が増えたことでしょう。20世紀だったら転職でキャリアアップする人なんて一部の優秀な人くらいだったでしょう。20世紀は一度入社したら定年まで勤めあげる就社が当たり前で、辞めることは裏切りとされていました。
しかし最近は転職によるキャリアアップが一般化してきていると感じています。転職のCMが日常的に流れ、今より難易度ややりがいのある仕事、スキルアップできる仕事を求めて転職しやすい時代になりました。
かく言う私も何度か転職をしてキャリアアップを図ってきました。
技術的要因に該当するもの
技術的要因に該当するものは新技術の登場や普及などです。
21世紀になってインターネットが普及したことや、2010年以降にスマホが普及したことなどが代表例です。
またハイブリッド自動車のような省エネ系の製品の普及、コロナ禍をきっかけとしたリモート会議ツールの普及なども技術的な変化ですので、PEST分析では技術的要因に含めることができるでしょう。
その他には音楽を聴く媒体がCDからスマホに変わったこともありますね。音楽の販売形態の中心はCDによる売り切りからサブスクによる聴き放題に変わりました。
また音楽界ではボーカロイドの認知度の向上によってDTMも広まりました。
ボーカロイド登場以前は、歌手あるいはバンドマンとして経験を積んでオーディションに受かった人がメジャーデビューしていました。しかし近年はボーカロイドを使ったDTMで経験を積んだ人がメジャーデビューしていたりします。
理由としてYouTubeやニコニコ動画、SoundCloudなどで個人が自分の作品を発表できるようになったこともあります。これもまた技術的要因です。
このように技術は世の中を大きく変える影響力を持っています。そもそも人類の歴史は技術の進歩が欠かせません。農業や建設、製鉄、国家(という管理・運営の体制)、宗教などは古代における最大の発明にして、人類の基礎を築いた技術です。
PEST分析をやるメリット
PEST分析をやるメリットは何と言ってもマクロ環境を把握できることです。マクロ環境を把握することは世の中の現状や流れを把握することにつながります。
例えば最近は転職が増えています。そして売り手市場にもなっています。
ということはこの波に乗って今より難易度が高い仕事や、今の経験を活かしてチャレンジしてみたい仕事に応募してみるのも手です。現状に行き詰っているなら、転職は打破するきっかけになることもあります。
ただし逃げの転職はダメです。今の会社が嫌いだからとか不満だからという理由で転職しても、転職先で同じような目に遭うだけです。
企業としては転職の増加に対して、noteや採用サイトを充実させたり、ブログやSNSで発信したりすることで、活発に活動しているといういいイメージを求職者に与えることができます。
人材採用のチャンスでもありますし、自社の福利厚生や働きやすさ、社員教育を見直す機会でもあります。
このように世の中の現状や流れを把握することで、今チャンスがあることが見えてきます。これがPEST分析をやるメリットです。
PEST分析をやるときの注意点
PEST分析をやるときに注意しなければいけないことも解説しておきます。
これはフレームワーク全般に言えることなのですが、フレームワークに当てはめて満足してしまうことです。
これでは次のアクションにつながりません。PEST分析を行った後は、チャンスがありそうと思ったらアクションを小さくでいいから起こしてみてください。
またタピオカのように一時的な盛り上がりで終わるものもあります。1回PEST分析をやったら終わりではなく、数年毎にPEST分析を行って、世の中の状況を把握するように心がけましょう。
PEST分析の例
キャリア
20世紀終わりに多くの先進国では終身雇用が崩壊しました。日本もバブル崩壊により、絶対潰れないと思われていた金融機関ですら倒産してしまいました。今や日本も含め先進国では転職が珍しくありません。
ましてや日本では副業すら政府が推進している状況です。また多くはないですが、昔から現在まで中年くらいに脱サラする人たちもいます。
キャリアをPEST分析した例
こんな複雑な現在のキャリアをPEST分析してみましょう。
観点 | 分析内容 |
---|---|
政治的要因 | ・再雇用の延長 ・キャリアコンサルタントの国家資格化 ・年金の受給開始年齢の引き上げ ・政府による副業の推進 |
経済的要因 | ・急速かつ止まらない物価高 ・上がりにくい給料(平均年収は一応微増) ・雇用の流動化 ・世の中の変化の速さによる経験者採用の増加 |
社会的要因 | ・終身雇用の崩壊 ・転職の増加 ・副業の増加 ・職業の多様化 (あらゆるカテゴリーにおけるコンサルの存在、 YouTuberやインフルエンサーなどの台頭) |
技術的要因 | ・インターネット経由での副業の受注 (ランサーズやココナラなど) ・個人向けECサイトの登場(BASEなど) ・個人向け予約サイトの登場(MOSHなど) ・ネットビジネスの増加 (noteやアフィリエイト、YouTubeなど) |
再雇用の延長や年金の受給開始年齢の引き上げは国の制度なので、政治的要因としています。副業の推進も政府がやっているので、政治的要因としています。
終身雇用の崩壊は政府や自治体ではなく企業(すなわち民間)がやってることなので、社会的要因としています。
キャリアをPEST分析してみると、転職が普通になってきたことと副業が充実してきたのが一昔前との違いでしょう。
キャリアをPEST分析して解ったこと1:転職しやすくなり転職が増加している
転職についてはアスリートのように移籍しながらキャリアを積む時代になったとも言えますね。
収入が上がりづらく終身雇用も崩壊しているという状況が転職を後押ししているとも考えられます。更には世の中の変化が激しくなったので、企業も自社の従業員を育てて変化に追従するより、経験者を採用した方が早いと考えるようになってきています。
こうなってくると、転職を繰り返して自分のキャリアやスキル、年収を高めたり、自分がやりたいことを実現したりする必要がありますね。
ただし転職と言っても、今までの経験を活かしたステップアップでなければいけません。嫌だから辞めるでは次につながりませんし、今までの経験を活かせないなら素人からの再スタートになってしまいます。
この点には気を付けてください。
キャリアをPEST分析して解ったこと2:副業環境が充実してきている
副業については現在は個人で色々やって稼げる時代になったと言えるでしょう。
大企業勤務や公務員、独立して上手くやれているなど本業で稼げている人はいいですが、中小企業勤務の方などは本業だけだと苦しいです。そこで特技を活かした副業も検討する余地があります。
今では副業を受注するためのネット上のサービスも充実しています。
あなたに絵を描く、文章を書く、プログラミングなどの特技があるなら、ランサーズなどで副業として受注することも可能です。
あなたが自分の作品を作っているのなら、BASEなどの個人向けECサイトで売るという方法もあります。
あなたが音楽や芸能のスキルがある、教室を運営しているというのなら、MOSHなどの予約サイトで自分のサービスを売って集客することができます。
お金を稼ぐ手段は多様化しているのが時代の流れです。ただし副業はプライベートの時間を削ることになるので、お金だけのためにやると辛いです。
かといってお金をもらう以上はスキルが十分にあることでなければいけません。そう考えると身に付けたいことというわけにはいかないので、スキルがあってなおかつやりたいことでなければ無理がありますね。
私は副業について色々調べてみましたが、労働集約的な作業、これと言った特技などの条件で断念しました。私は根っからのジェネラリストなのですが、副業は調べれば調べるほどスペシャリスト向きだと感じました。
今はプロボノ(経験やスキルを活かすボランティア)で中小企業の支援をやっています。
貯蓄から投資へ
次はここ10年くらいで政府が声高に言い続けてきた「貯蓄から投資へ」です。NISAやiDeCoが整備され、2024年からは新NISAも始まりました。ネット証券も充実していますので、投資を始めやすい世の中になっています。
一方で貯蓄から投資へと政府が言うのは、「もう年金だけじゃ養えないから自分で何とかしてね」というメッセージだと私は捉えています。
老後資金問題や年金の金額の少なさなどはよく言われていますね。そんなわけで「貯蓄から投資へ」なのでしょう。
貯蓄から投資へをPEST分析した例
そこで「貯蓄から投資へ」もPEST分析をしてみます。
観点 | 分析内容 |
---|---|
政治的要因 | ・政府によるiDeCoやNISAの推進 ・政府による声掛け ・年金の受給開始年齢の引き上げに対する不透明感 (どこまで上がる?もうすぐ70歳になるよね?) |
経済的要因 | ・急速かつ止まらない物価高 ・上がりにくい給料(平均年収は一応微増) ・年金だけでは生活できない老後 |
社会的要因 | ・FIREの広がり ・パラレルキャリアによる収入減の多様化 ・芸能人が書いた投資本のヒット |
技術的要因 | ・ネット証券の充実 ・ネット情報の充実 (投資情報サイトや証券会社の記事) |
貯蓄から投資へを後押ししている要因は主に政府のスローガンと老後の生活資金や年金の問題でしょう。
実際に私の両親も2023年からいよいよ年金暮らしに突入しました。お金が苦しくて質素な生活になりました。また高校の同級生のお父さんと話したとき、年金暮らしは大変そうだと感じました。
年金暮らしについてはnoteにも記事を書いています。あなたがもし年金暮らしに不安を感じているのなら、読んでみてください。そして投資も検討してみてください。
貯蓄から投資へをPEST分析して解ったこと:投資本が充実してきている
政府が「貯蓄から投資へ」と言い、NISAなどの制度も充実して投資が増えたことで、投資本も増えています。更には厚切りジェイソン氏やパックン氏など芸能人も投資本を出してきました。
また個人投資家として成功して独立する人もいます。そしてその人たちがSNSやYouTubeで投資情報を発信したり、書籍を出したりしています。
個人投資家は本当にやり方が人それぞれです。どれが正しいということはないので、もし個人投資家の情報を参考にするなら、あなたに合いそうなやり方をしている方を参考にしてください。
それこそ個人投資家はデイトレーダーから数年単位の長期投資家までいますし、配当重視や優待重視などもいます。
私も株を10年以上やっているので、株に関する記事を書いています。もしあなたが投資初心者または投資を検討している段階にあるのなら、参考にしてみてください。
推し活
最後にまた近年の流行からネタを持ってきて、推し活についてPEST分析をしてみます。
観点 | 分析内容 |
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政治的要因 | 特になし |
経済的要因 | ・アイドルやアニメの関連グッズの充実 ・ゲームのフルボイス化による声優の仕事の増加 ・動物園や水族館による個性的な生き物のPR ・物価高や給料の上がりにくさによる社会の先行き不透明感 |
社会的要因 | ・グループアイドルや地下アイドルの増加 ・モノ消費からコト消費への変化 ・コミュニティ単位の地域から趣味への変化 ・オンラインで知り合ってリアルで会うことの一般化 |
技術的要因 | ・投げ銭アプリの登場 ・SNSの普及 (芸能人、アイドル、声優、アニメの公式アカウント、 動物園や水族館の公式アカウントなどによる発信) ・YouTube視聴者の増加 (これもSNS同様のアカウントによる発信) |
推し活の政治的要因すなわち政府による政策や後押しを考えてみましたが、特に思いつきませんでした。海外に対してならクールジャパンが該当しそうですが、国内向けにはなさそうです。
推し活に関する記事も探してみたので、参考までにリンクを貼っておきます。
貯蓄から投資へをPEST分析して解ったこと1:夢中になれることが現代人には必要
上記の参考記事やVUCAと言われ先行き不透明な世の中において、人々にとって夢中になれることが必要なんじゃないかと感じました。それが推し活が流行っている理由の1つかもしれません。
推し活によって好きな芸能人やアニメ、動物などのイベントに参加したり、グッズを買ったりすることで、推し活を行う人自身が満足できるとともに経済が回ります。
好きな芸常人やアニメ、動物などの情報を発信することによって、それら推し対象も認知度が上がります。実はWin-Winな構図が出来上がっていると考えられます。
人は夢中になれることや希望がないから疲弊や絶望をしてしまうのもあるでしょう。歌詞みたいな表現ですが、希望のない世の中でどうやって生きて行くのでしょう?
そう考えると推し活は希望を得るために行う活動なのかもしれません。
好きな芸能人がいないなら好きなブランドの商品を買うでもいいですし、好きなお店に通うでもいいでしょう。
貯蓄から投資へをPEST分析して解ったこと2:推し対象がPRできる環境が整っている
今や芸能人がSNSやYouTubeをやるのは普通のことになりました。更にはお店や動物園、水族館、猫カフェなどの動物カフェなど、BtoCのお店もSNSでPRする時代です。
つまり推し対象の方からPRするのが普通の時代になっており、そのための環境が今では充実しているのです。
最近私が面白いと感じているのは、猫がいる蕎麦屋です。保護した猫が看板猫になってしまったそうです。
https://x.com/oomurapetakon?lang=ja
那須の長楽寺という猫が沢山いる(おそらく多くが保護猫)も面白いと感じます。
https://www.youtube.com/channel/UCj2r4fvegWnayE74AxCTNYg
私が猫好きだからであり、犬好きの方なら犬が沢山いるお店やお寺が面白いでしょう。
このように芸能人でなくても、普通のお店やお寺でもネタさえあればPRできる時代です。ただしSNSやYouTubeで人気を得るのはとても難しく、上手く行ったとしても長い年月がかかります。チャンスがあるようで競争は激しいです。
終わりに
今回はPEST分析のやり方を解説しました。また解りやすいように例として、最近ホットなテーマであるキャリア、貯蓄から投資へ、推し活を選んでみました。
もう一度振り返ると、PESTで大事なことはマクロ環境を見て世の中の現状や流れを把握することです。そうした上で自社あるいは自分がどんな手を打つかを考えることです。
今回は状況の分析までで、これからどんな手を打つかは書きませんでした。しかし仕事で事業の展開を考えるとき、あるいはご自身のキャリアを考えるときは、あなた自身で分析結果から次の手を考えてみてください。