残業しないことは悪いことでもやる気がないのでもない
このブログで私は何度も残業否定派だと書いています。
アクセス解析をしていたら、「残業 悪」とか「残業しない人」というキーワードがありました。
世の中は残業があることが当たり前であり、残業しない人を甘えている、怠けているという風習もあります。残業すればするほどやる気がある、頑張っていると言います。
それが正しくないですし、残業しない生活の方がストレスが圧倒的に少ないため、私は残業に関する記事を書いています。
今回は残業が悪いことではない、ましてややる気がないことではないということについて書いて行きます。
みんなが残業していることに疑問を感じている方や、残業が当たり前の職場に勤めている方の疑問に答えられたら幸いです。
仕事が終わっていないのに残業しないのはまずい
何度も書きますが、私は残業否定派です。毎日定時で帰りますし、メンバーにも「残業するな、定時で帰れ」と言います。
でもこれは仕事が終わってなくても定時で帰るということではありません。定時までに仕事を終わらせて、定時で帰るということです。
最初に断っておきますが、仕事が終わっていないのに残業せずに定時で帰るのはダメです。定時帰りの代償は、勉強して仕事のやり方を工夫して、定時までに仕事を終わらせることです。
私が残業に反対しているのは、仕事のやり方が下手で成果を出せなくて残業しているのに、仕事を沢山頑張っているというすり替えが行われていることをおかしいと感じているからです。世の中にはこういう考えが蔓延しています。
残業以外にもおかしなマネジメントが沢山ありますが、長年マネジメントに携わっている者として、おかしなことが最終的に長時間の残業につながっていると感じています。
だから私は正しいマネジメントをやることで、残業せずに成果を出すことを心掛けています。
残業したくないから仕事の成果に関わらず定時で帰るのはNGです。残業したくないなら仕事で成果をしっかり出すことが大事です。
成果を出した上でなら、定時帰りに文句をつけられる筋合いはないと私は考えています。だから私は定時で堂々と帰ります。
残業すればするほど偉いという考えは思考停止
仕事にトラブルは付きものです。何も考えずにやればトラブルが続発して、みるみると作業ボリュームが増えていきます。受注が少なくて危ない状況でもない限り、仕事は沢山発生します。
だから仕事は効率よく片付けなければいけません。そのためにはマネジメントが不可欠です。
残業はマネジメントの問題です。残業がある状態はマネジメントに問題があります。どんなに優秀な人でも、マネジメントが下手なら残業が沢山発生します。
世の中にはマネジメントに問題があって残業が沢山発生しているのに、沢山頑張っているとすり替えているケースが多いです。
何も考えなければ残業が大量に発生するのだから、残業すればするほど偉いと言っているマネージャーは、厳しい言い方をすれば思考停止しています。もし経営者や管理職がこんな考えであれば、その会社はマネジメントが機能していない会社です。
仕事を効率化して残業を不要にすれば立派
残業をしないことを甘えているとか怠けているということは多いです。私もそういう話を何度も聞きました。
しかし先ほど書いたように残業が発生すること自体がマネジメントに問題がある証拠です。マネジメントが上手く行っていれば残業は要りません。
よって残業を減らすためにはマネジメントを上手くやることが重要になります。マネジメントを上手くやって効率化することで残業をなくすのです。これが甘えや怠けなんて明らかに違うというのが私の考えです。
厳しい言い方をすると、甘えているのは何も考えず何も勉強せずに問題を発生させて残業を必要にしているマネージャーの方です。
だから私はメンバーに残業を強制しませんし、マネジメントの論文を毎月10本読むくらいの勉強はしています。
また残業時間の少なさをよい会社の基準とする経営学者もいます。日本で一番大切にしたい会社という、従業員満足度が高くて業績がよい会社を紹介するシリーズ本があります。
このシリーズの著者が平均残業時間が10時間以下であることをよい会社の基準としていると書籍内で書いています。
残業を減らす方法
ここまで書いてきたように、定時で帰りたいのなら、マネジメントを上手くやることが大事です。そのためにはまず意識を変える必要があります。残業を減らすためにはまずマインドセットの転換が必要です。
もしあなたが経営者または管理職、あるいはプロジェクトマネージャーなどであれば、マネジメントを上手くやり、残業せずに成果を出すことです。
あなたがメンバーという立場であれば、自分の仕事は上手く進める、マネージャーに上手く進める方法などを提案することです。
マネジメントについてはいくつも記事を書いているので、是非参考にしてみてください。
当然ながらマネジメントを上手くやるためには勉強が欠かせません。おススメ書籍に関する記事も書いています。
終わりに
「残業 悪」とか「残業しない人」というキーワードで私のブログに辿り着く方が少なくないということは、世の中には残業に疑問を感じている方が少なからずいると考えています。
それで今回は残業しないことは悪くはない、ただし残業しないためには条件が必要という記事を書きました。
定時で帰るとメリットが沢山あります。
あなたも是非マネジメントを変えることで、あるいは今メンバーという立場なら、将来は残業しないマネジメントをやることで定時帰りを実現してみてください。