情報は積極的に共有してメンバーに仕事を委譲しよう|情報の隠蔽は権力的かつ保身的

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情報を共有しよう

今回は情報共有について解説します。仕事において情報はスキル同様に欠かせませんし、スキルがいくらあっても、会社や部署、案件に固有の情報がなければ仕事はできません。情報を共有することでメンバーに委譲ができるようになり、チームとしてのパフォーマンスが上がります。

情報の重要性

情報は特に判断において重要

仕事においてスキルと道具は重要です。どんな仕事でもこれらを使います。しかしスキルと道具に並んで情報も重要です。マネジメントの仕事は判断が多々必要です。

そして判断基準に自社や顧客、案件などの固有の事情が絡んでくることが多々あります。どんな仕事でも、扱う製品やサービスの仕様という個別の情報が存在します。

情報は判断に必要
会社や仕事ごとに固有の情報があるため、判断に情報が必要です。

情報の隠蔽は保身

自社や顧客、案件に固有の情報は、判断や作業内容に影響します。これらを知っている人にしか判断できないことが沢山あります。経験豊富なエンジニアだって、担当製品が変わったら、製品の仕様の理解から始めなければ仕事ができません。

この手続きはAさん、この製品の仕様はBさんしか知らないなど、情報を持っている人にしかできない、あるいは解らないことが会社には沢山あります。

言い換えると情報を持っている人は有利であり、社内である程度強い立場を取れるということになります。しかし属人性にもつながり、本人の仕事は増えてしまうため、非効率でもあります。

やらされ仕事でモチベーションは出ない

肝心なことは教えられず、言われたことだけやってろと言われて、モチベーションが上がる人はいないでしょう。人間には承認欲求があるため、認められて任されてこそモチベーションが上がります。

だから必要な情報はメンバーに与え、信頼して任せることが重要です。こうすることでメンバーのモチベーションは上がり、マネージャーの負荷も下がります。

メンバーを信じて任せるということについては、この本に書かれています。たとえ経験の浅い若手だろうと数日しか一緒に仕事をしない初めて会う外注業者だろうと、信じて任せることが書かれています。

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やらされ仕事でモチベーションは出ない
やらされ仕事でモチベーションは出ません。信じて任せることが大事です。

情報共有のメリット

ゴールの共有はモチベーションアップになる

案件の意義や自社・顧客の置かれている状況、ゴールなどをメンバーに伝えましょう。ただの作業者ではなく、一緒にゴールを目指す仲間だというイメージを与えることができます。

やらされ仕事よりも一緒にゴールを目指す仲間だと思ってもらえる方が、人はモチベーションが上がるのが一般的です。承認欲求があるからこそ、自分が重要な存在である、自分には価値があると認めてもらえる方が人間は嬉しいものです。

ゴールの共有はモチベーションになる
ゴールを共有することで、メンバーがただの作業者ではなくともにゴールを目指す仲間であるという印象を与えられます。

判断を委譲することで効率が上がる

何でもかんでも上司やプロジェクト・マネージャーの判断を仰ぐよりも、自分の判断で進められる方が、仕事はスムーズに進みます。また裁量がある方がモチベーションは上がります。

よって積極的に情報共有して任せた方が効率が良いです。属人性も減るため、負荷が平準化されます。ただし任せる範囲はメンバーの経験やスキルを考慮しましょう。若手に高難易度や広いスキルが必要な作業を任せても、やりきれないでしょう。

判断を委譲することで効率が上がる
判断を委譲することでマネージャーの仕事が減り、メンバーを活かせるので、効率が上がります。

自分本位を捨てる

自分が優位に立つことよりチームのパフォーマンスを優先する

一般的に会社という場所は出世競争を従業員に求めています。競争ゆえ自分が優位に立てるような駆け引きをする人もいます。度が過ぎる人になると、情報の隠蔽や属人化により自分の立場を強くするケースもあります。

あなたがマネージャーとして成功したいのなら、信用の問題から、自分の立場を守ることは捨てましょう。自分の立場を守るよりもメンバーを活用した方がよいです。チームのパフォーマンスが上がれば、みんなの残業が減り、あなたの仕事量も減ってあなた自身も楽になります。

メンバーに情報を共有して仕事を委譲し、メンバーを活かすことができるようになれば、あなたは人柄でも認められ、マネージャーの適性があるという評価も得られるようになるでしょう。

情報があると優位
会社や仕事には固有の情報があるため、情報を持っている人でないと判断できないことがあります。それゆえ情報を持っている人は優位に立っています。

逆の視点から考える

逆の視点から考えてみましょう。情報を隠蔽して、なんでもかんでも俺にお伺いを立てろという上司は信用できますか?そんな上司の元で仕事をして、モチベーションは上がりますか?仕事は進めやすいですか?

上司・責任者たる者の仕事はこうだとか、社内の管理職やプロジェクト・マネージャーはみんなこんな感じという会社は少なくないかもしれません。しかしそんな考えは放っておきましょう。重要なことはあなたが慣習などに囚われずに正しいやり方でマネジメントを行い、良い結果を目指すかどうかです。

終わりに

今回は情報共有を行ってメンバーに仕事を委譲し、メンバーを活用してチームのパフォーマンスを上げることについて解説しました。

マネジメントは他人の協力で成り立つ仕事です。だからこそ自分本位になってはいけませんし、他人に協力してもらえる姿勢で仕事に臨むことが大事です。

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