仕事のモチベーションがなくなった方へのアドバイス

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仕事のモチベーションがなくなった方のために

仕事のモチベーションは悩ましいですよね。私も仕事のモチベーションがなくなって悩んだ時期がありますし、最初からモチベーションがあったわけでもありません。転職も何度もしました。

仕事が生活の大半を占めている以上、仕事のモチベーションがあるに越したことはありません。それがQOLに大きく響いてきます。

今回は仕事のモチベーションがなくなってしまった方のために、原因の探し方や対策、私が実際にやってみたことなどを解説します。

私には転職経験とブラック企業経験があります。またマネジメント歴も長いです。そういう経験を踏まえて記事を書きます。

まずは原因の把握と対策

原因の把握

まずは仕事のモチベーションがなくなった原因を把握しましょう。

原因の探し方としては、現状の不満を洗い出すのもいいですが、私としては時系列でモチベーションを書いてみることをお勧めします。

時系列でモチベーションを考える
時系列でモチベーションを考えて、グラフにしてみると、原因を探しやすいです。

するとこのイベント、例えば異動や転職、新しい仕事、会社の変化、個人の状況の変化などがきっかけになったんじゃないかと気付ける可能性があります。

また特にイベントが関係ない場合は、慣れなどによって時間をかけてモチベーションが下がってきた可能性もあります。

原因の候補

異動

異動になると次のような原因で仕事のモチベーションが下がる可能性があります。

  • やりたかった仕事ができなくなった
  • 異動後の仕事が自分に向いていない
  • 慣れない仕事で疲れる
  • 異動に伴い転勤もあった
  • 異動後の職場では残業が多い
  • 異動後の職場では人間関係や雰囲気が悪い

異動しても同じ部門内の別の部署やチームなら、仕事内容が大きく変わることはないでしょう。しかし別の部門に異動になると仕事内容が大きく変わってしまう可能性があります。

機能別組織なら部門を異動すると職種が変わってしまう可能性がありますし、事業部制の組織でも部門を異動すると扱う顧客や製品が大きく変わってしまいます。

さらには異動に伴い転勤が必要になるケースもあるでしょう。

また異動後の部署では残業が多かったり人間関係が悪かったりする可能性もあります。管理職が変われば当然やり方や考え方が異なるからです。

合併

合併は実に厄介なイベントです。なぜなら対等な合併はないからです。

合併の詳細はM&Aコンサル会社の記事に譲りますので、ここでは概要だけ書きます。

https://www.nihon-ma.co.jp/columns/2021/x20211118

合併の多くは吸収合併です。大きな会社が小さな会社、あるいは業績が良くない会社を吸収します。

吸収合併は悪く言うと吸収する側が戦争に勝った側、吸収される側が戦争に負けた側のようなものです。

吸収する側の方が立場が強く、吸収される側は役員が追放されることもありますし、役員はまず吸収する側が送り込みます。

そして会社の方針も吸収する側が決めますし、吸収される側はどこかの部署の下部組織として配置されます。

私自身が吸収合併されて下っ端扱いされた経験がありますので、吸収合併される側の立場の弱さは痛いほどよく解ります。

もし吸収合併されてしまって、立場が弱くなったり、仕事のやりがいや難易度が大きく下がってしまったりしたら、モチベーションは大きく下がること間違いなしです。

慣れによる飽き

人間は何事も慣れると飽きるものです。仕事だって同様です。

だから慣れたら難易度を上げるとか、より裁量の大きな仕事に異動する必要があるのです。しかし会社側の都合でそうもいかないこともあります。

上司や同僚が相性が悪い人に変わった

仕事における不満の1位も、離職理由の1位も、人間関係が悪いからというアンケートが沢山あります。それくらい人間関係は仕事への不満に大きな影響を与えます。

人間関係が悪い職場でモチベーションを保つことは難しいです。やってられないことが多くなりますから。

しかし残念ながら会社という場所は、新しく人が入社したり、退職したりします。また異動も行われます。

上司や同僚が退社したことで別の上司や同僚が異動してきたり、入社によって新しい上司や同僚が入ってきたりしたときに、相性が悪い人が入ってきたら大変です。

こういうことがきっかけでやってられないと感じるようになり、仕事のモチベーションが下がってしまう可能性もあります。

会社の方針が変わった

会社はときには方針を変えるものです。新たなビジネスチャンスが出てきから取り組むとか、業績が伸び悩んでいるか悪化しているため、新しいことに取り組むなどです。

会社の方針が変わっても日々の仕事に影響がないならいいです。しかし仕事内容が大きく変わってしまっては大変です。

新しい仕事が自分に向いていることとか、やりたいことならいいです。しかし向いていないことや、やりたくないことだったら考え物です。

また会社の方針が変わると評価基準も変わります。

たとえば歴史の長い会社ですと年功序列で学歴別コースが一般的でしたが、このような評価制度の大企業では、近年は成果主義に移行する傾向があります。

またどうようの評価制度の中小企業の場合、いわゆる鉛筆なめなめが多いのですが、やはり成果やスキルで評価しようと評価制度を導入する企業も増えてきています。

さらには先進的な会社に限りますが、近年は成果主義から変わるケースがあります。チームでの協調性や自社の文化や価値観への適合が重要視されてきています。

このように仕事内容や評価基準が変わってしまい、運悪く自分に合わないものになってしまった場合、仕事のモチベーションが下がってしまうのも無理はないでしょう。

原因別の対策

異動

異動が原因で仕事のモチベーションが下がってしまった場合、すぐに異動願いを出すわけにはいきません。それではわがままになってしまいます。

すると選択肢は2です。1つは異動先で上手くやること、もう1つは転職することです。

転職はリスクも高く、転職先でモチベーションを持てる仕事に付けなかったら大きな損失になってしまうため、ここでは置いておきます。

仕事のモチベーションが下がっている原因が異動先の仕事内容にある場合は、仕事を上手くやる必要があります。

今までと違う仕事をやってストレスが溜まっている場合の対策について、別途記事を書いていますので、参考にしてください。

仕事のモチベーションが下がっている原因が異動先の残業時間にある場合は、残業の減らし方の記事を書いていますので、参考にしてください。

仕事のモチベーションが下がっている原因が異動先の人間関係にある場合は、人間関係のストレス対策について別途記事を書いていますので、参考にしてください。

合併

合併によって仕事内容や立場が変わったしまい、仕事のモチベーションが下がってしまった場合は、対策が難しいです。

吸収する側であれば特に気にすることはありません。立場も上ですし、普通に頑張れば認められるでしょう。

しかし吸収される側だった場合、立場が低いため、頑張っても認められない可能性があります。経験やスキルに対して評価が低く、立場が低いために評価を上げづらい状況である可能性は十分あります。

それゆえ吸収合併によって仕事のモチベーションが下がってしまった場合、転職は十分に有効な選択肢になります。

私も吸収合併によって下っ端にされたことで、転職しました。自分がやりたいこともできず、裁量もなく、下っ端扱いされて決して評価されない、むしろ見下されてばかりでしたので。

慣れによる飽き

仕事に慣れてしまった場合は、今の仕事を水平方向か垂直方法に広げるか、違う仕事をやるという方法があります。あるいは副業やプロボノをやってみるのもいいです。

仕事を水平方向に広げるというのは、担当する仕事を増やすということです。垂直方向に広げるというのは、前の工程や後ろの工程も担当するということです。

違う仕事をやるとは、例えば担当する製品やサービスを変えるとか、職種を変えるなどです。職種を変える場合は慣れとは無縁になるため飽きは解消できますが、未経験ゆえの苦戦は強いられます。

上司や同僚が相性が悪い人に変わった

相性が悪い人とはトラブルも起きやすいです。ケンカに発展することもあるでしょう。

こうなると相性が悪い人かあなたのどちらかが異動するなど、何かしらの手を打った方がいいです。放置してお互いに我慢しながら対立を続けると、お互いにとって不幸な結末になることもあります。

相性が悪くて対立する場合、我慢してどうにかなることはありません。早めに上司に相談しましょう。上司と相性が悪いなら、上司の上司や人事部とも相談しましょう。

パワハラを受けたとか、ケンカを売られた場合は内部通報も検討しましょう。

職場の人間関係で悩む方のための記事も書いています。相性が悪い人と対立して悩んだ場合、参考にしてください。

会社の方針が変わった

会社の方針が変わることで仕事内容や評価基準が自分に合わないものになってしまった場合、適応か転職が求められます。

私としてはまずは適応を試みてみることを推奨します。転職はリスクが大きいですし、転職先でも同じ目に遭ったら大変です。

新しい仕事や新しい製品・サービスを地道に学んで慣れてみることも、あなたの可能性を広げることにつながります。知識やスキルは広いに越したことはありません。

また新しい仕事で使える方法も当ブログでは記事に書いています。

評価制度が変わって自分に合わなくなってしまった場合は、どうにもならないので転職もありかもしれません。

たとえばランキング上位を目指すことや切磋琢磨が得意な人が、チームでの業績や協調性で評価すると言われたら、自己中な人として評価を下げられてしまう恐れがあります。

一方でチームで協調するのが得意だった人が、成果主義になった途端に競争心がないとか売上が低いなどの理由で評価を下げられてしまう恐れがあります。

よって評価制度が自分に合わないものになってしまった場合は、変わるまで5年とか10年も待つわけには行きませんので、転職もありでしょう。

私の事例

合併により下っ端になってしまったため転職した

私には小さなベンチャーで会社が経営に行き詰って身売りしたら、ブラック企業に吸収合併されたことがあります。

そこでは末端扱いされ、新人のような下っ端作業者という扱いを受けました。吸収合併を機に権限も裁量もはく奪され、下っ端、無能という立場になってしまいました。

しかも毎月サービス残業を100時間もやらされるという恐ろしさでした。

こんな状況では当然ながら仕事のモチベーションなんて出ません。

合併1つでこんなに人生が変わるのかと驚いたものです。幸いにもマネジメント経験や顧客折衝の経験を売って転職できました。

このような経験を吸収先では平然と否定されたものですが、転職市場では高く買ってくれる会社がありました。おかげさまで1ヶ月で内定が出ました。

仕事に慣れてしまったためプロボノや自分の作品作りに取り組んだ

ここ数年、私は同じ案件をずっと担当していました。それゆえスッカリ慣れてしまい、たまにしか新しいことに取り組めませんでした。

そういう理由で何か新しいことをしたいと思うようになりました。そこでこのブログやnote、DTM、プロボノ、家庭菜園などそれまで興味があったことに取り組んでみました。

結果的にどれも成果は出ていませんが、学びは多かったと感じています。プロボノやDTMからコラボの話につながったりしていますし、物価高のため家庭菜園で節約ができています。

ブログを通してはSEOを学ぶことができていますし、今ではブログを勉強に活用しています。

近年は趣味や特技を副業として売ることも行われています。またプロボノなら所詮ボランティアですので、趣味や独学レベルでも仕事をさせてもらえます。

こう考えると副業やプロボノという本業以外の活動を活用できるパラレルキャリアの時代になったと言えます。

仕事に慣れてしまった場合は、このように自分で色々と試行錯誤してみるのも手です。その試行錯誤の記録をnoteに書いていますので、よかったら参考にしてください。

https://note.com/biginuneko/n/n089d9849ab1f

終わりに

今回は仕事のモチベーションがなくなってしまった方のために、モチベーションが下がる原因と対策、私の実体験を解説しました。

仕事だって好調のときと不調のときがあります。有名人だってスランプがあります。そう考えると、モチベーションがなくなってしまうときもあり得るものです。

だからこそキャリアを棚卸して考えるタイミングでもあります。色々悩んで試行錯誤してみてください。

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