身近にある優れたデザイン私的5選|日常的に見かけるものからデザインを学ぼう
今回は日常的に見かける身近なものの中で、これは優れたデザインだなと私が感じているものを紹介します。
日常的に見かける身近なものでもデザインの教材になります。日常で見かける様々な製品・サービスはデザイナーによってデザインされているからです。
今回は私がいいと思ったデザインを5つ紹介します。いずれもユーザーに利便性を提供しています。単に見栄えがいいかどうかではなく、色や形でユーザーに対してちゃんとメリットがあるのです。
デザインをする際は見栄えよりもユーザーにとって役立つかどうか、便利かどうか、解りやすいかどうかを大事にしてください。そしていいと感じたものはよく観察と分析をしてください。
それでは順に見ていきましょう。
鉄道の路線の色分け
色分けは視認性が高く学習コストが低いデザイン
日常的に見かける身近なデザインの中で、私が最も優れていると感じているのが鉄道の路線の色分けです。都市部在住でないとイメージが湧かないかもしれませんが、間違いなくとても優れたデザインです。
首都圏の鉄道会社のリンクを貼ります。リンク先で路線ごとの色分けを見てみてください。学習コストは若干かかりますが、慣れればパッと見で路線が解ります。
これらの鉄道会社は路線ごとに色を分けています。そして都市部の鉄道では看板などに路線の色がついています。色ですから文字と違って遠くからでも見えます。近づかずとも遠くからパッと見で、どこがどの路線か解りやすいのです。
とても視認性が高く、しかもすぐに解るのです。デザインとしてこれほど優れたものはないと私は感じます。
またGoogle Map上で駅をクリックしたときも、路線一覧が色分けされて表示されます。Google Map上でも路線ごとの色分けが解りやすさを発揮しているのです。
デザインとは伝えたいことを伝えることです。これをシンプルにやっているのが鉄道の路線の色分けなのです。
色分けはよく使われる手段
情報を種類ごとに分類するときに、色で区別するのはよくあることです。食品で味の違いを色で表す、入力材やアロマ、洗剤などで香りの違いを色で表すなどがいい例です。
例えばアロマなら香りを色で表しているケースが多いです。
このように同じ製品・サービスでありながら特徴が違う場合、色で分けると解りやすく学習コストも低くなります。ただしイメージに合った色を選択してください。色の選択を誤っては元も子もありません。
商業施設のアイコン
アイコンは少ない面積で情報を伝える
商業施設ではトイレやエスカレーター、エレベーターなどを、看板やフロアガイド上にアイコンで表示しています。
これがもし「トイレ」や「エスカレーター」、「エレベーター」など文字で書いてあったらどうでしょう?想像してみると、近づかないと解らないですし、面積を取るため看板やフロアガイドに表示するのも大変です。
つまりアイコンは文字よりも少ない面積で情報を伝えられるのです。
アイコンの用途は広い
製品のカタログや紹介サイトを見ていて、アイコンを見たことはありますか?アイコンは商業施設の設備だけでなく、製品の機能を表すことにも使えます。
説明にアイコンがよくついているのがテレビです。4KやHDMIなどのアイコンはよく見かけます。
他にも例を挙げると、ニトリでは色を表すのにアイコン風にしていますし、店頭に行くと商品が入っている箱に重量や組み立て時間がアイコンで表記されています。
このようにアイコンを使えば少ない面積で情報を伝えられます。そして日常的に色々なところで使えます。ただし解りやすさが重要なので、アイコンのデザインは簡単ではありません。アイコンをデザインするときは、できるだけ一般的なイメージに近づけるとよいでしょう。
もしアイコンに興味が出てきましたら、インフォグラフィックを学んでみるといいかもしれません。
【完全版】インフォグラフィックとは?作成のコツや参考サイトを紹介
水道のレバー
レバー式の水道の蛇口はいいデザインだなと感じます。こういうレバーの蛇口ですね。
何がいいかと言うと、手が汚れていたり泡だらけだったりしても、腕で水を出せることです。レバー式ではない蛇口では、水を出すのに蛇口が汚れてしまうことがあります。洗い物をしているときに特に実感しますね。
日常的に使う製品を面倒なことが一つ減る形状にすることは、使う回数を考えると効果が大きいのです。便利な形状は常に意識したいものですね。
マンションのベランダの柵
マンションのベランダの柵も意外と侮れません。私は家庭菜園をやっているのですが、壁ではなく柵になっているおかげで、日当たりがとてもいいのです。家庭菜園やベランピングにはうってつけです。おかげで作物が良く育ちます。
ただし小さなお子さんがいらっしゃる家庭では、柵によじ登られてしまう危険性があります。事故防止のためにもお子さんが柵に近づかないようにする必要があります。
ゲームのUI
ゲームの画面デザインはとても優秀だと私は感じます。アイコンや色、ゲージなどを活用して、1画面に必要な情報を納めているからです。
RPGでは属性や状態異常をアイコンで表示していることが多いです。
また色で状況をすぐに把握できるような工夫がされているゲームは少なくないでしょう。アクションやRPGで体力が少なくなるとゲージや数値が赤くなる、シミュレーションで採算が赤字、兵力が少ないなどの状況になると数値が赤くなるなどです。
シミュレーションゲームなどは一覧表示に並べ替えや絞り込み機能があるゲームもあります。
ストーリー重視のゲームなら人間関係のツリー図があるかもしれません(どちらかというと公式サイトのキャラクター紹介かな)。
RPGなどはスキルツリーというものがあったりします。
みなさんも個人的に好きなゲームの画面デザインをよく観察・分析してみてください。1画面に抑えるべく色々な工夫がされており、上手いこと1画面に収まっています。
終わりに
今回は日常的に見かける身近なものの中から、私の基準でいいと思うデザインを選んでみました。みなさんもこれがいいデザインだと感じるものが身近にあるかもしれません。ぜひ探してみてください。