定時で帰れないことでストレスが溜まっている方のために残業の減らし方を解説
定時で帰れるものなら帰りたいですよね。私は毎日のように定時で帰るようにしていますが、残業なんて最後の切り札でいいと考えています。
残業すれば疲れますし、プライベートの時間がなくなるからストレスが溜まります。
定時で帰りたくても、定時で帰れない日々が続けば、ストレスが溜まって当然です。今回はそんな方のために残業の減らす方を解説します。
いずれも私自身が長年マネジメントをして、定時で帰ることを実現してきた方法です。
定時で帰れないことは珍しくない
定時で帰れない人は多い
定時で帰れない人は多いというアンケートがあります。
52.5%の人が「わたし、定時に帰れません!」残業を減らすための仕事術とは|人材派遣会社は【スタッフサービス】
働き方改革のおかげか、定時で帰れる人が半分もいることが驚きです。以前は残業があるのが当たり前で、定時で帰れるのは閑散期くらいというイメージがあったからです。
他にも残業をしたくない人は75%もいるというアンケートもあります。
ビジネスパーソンの「残業」事情 調査で判明…「残業したくない派」77.6%、「残業したい派」22.4%: J-CAST 会社ウォッチ
ちなみに私は定時で帰っても成果さえ出していればいいと言う考えです。むしろ残業しても成果を出せなければダメだという考えです。
だから定時で帰って何が悪いという記事も書いています。あなたが定時で帰れないことでストレスが溜まっていても、決して悪いことではないと私は考えます。
残業が当たり前の会社は多い
先ほどのアンケート結果でも定時で帰れない人が多いことが解りました。私の周りに聞いても、残業は当たり前で、定時で帰れることはたまにしかないようです。
毎日定時で帰っているのは私くらいということになります。それくらい世の中の会社は残業が当たり前です。
残業が当たり前の理由として、これは日本が高度経済成長期に欧米にキャッチアップすべく猛烈に働いて、その結果ジャパン・アズ・ナンバーワンになった成功体験もあると私は考えています。
しかし残業は計画に問題があったり、非効率があったりするから発生します。私は残業とは悪いことであり、効率化を進めて減らすべきだと考えています。
だからあなたが定時で帰れなくてストレスが溜まっていても、それは甘えではなく正しい感覚です。残業は当たり前と考えるのではなく、残業を減らして定時で帰りましょう。
定時で帰れないことにはデメリットが沢山ある
時間が無くてストレスが溜まる
定時で帰れないとストレスが溜まります。主な理由は時間です。人間は時間にゆとりがあると幸福度が上がり、時間に余裕がないと幸福度が下がることが研究から解っています。
時間と幸福度についてはこちらのTIME SMARTという本に書かれています。時間を確保すると生活の質が上がることが解りますので、定時で帰るためのモチベーションにもいいです。
TIME SMART(タイム・スマート) お金と時間の科学 [ アシュリー・ウィランズ ]
国別幸福度ランキングを見ると、世界3位の経済大国である日本はなんと62位です。お金があれば幸福度が上がるはずと信じている人は多いですが、お金だけではないことがこのランキングから解ります。
https://www.reuters.com/graphics/LIFE-CAREER-LJA/0100B0CQ0S3
疲労が溜まって生産性が落ちる
定時で帰れないと疲労が溜まります。仕事をする時間も長くなりますし、帰宅後の時間も短くなります。すると疲労がだんだん溜まってきます。
疲労が溜まれば当然ながら生産性が落ちます。残業して疲れるのは甘えだという意見は根強いですが、それは残業が日常的になっているがゆえに、疲労していることに気付いていないだけです。
定時で帰れるメリット
定時で帰れるメリットをザックリと解説します。詳細はこちらの記事を参照してください。
疲労が少ない
定時で帰れると仕事の疲労がとても少なくなります。
そもそも定時くらいの時間は夕食を取るのにちょうどいい時間です。だから定時で帰れないと、1日仕事して疲れている上に、空腹で集中力が落ちた状態で仕事をしなければいけません。
これでは疲労がとても溜まって当然です。ということは定時で帰れれば疲労をとても抑えることができるのです。
疲労が少なければ翌日の仕事も捗るでしょう。そしてまた翌日も定時で帰れる可能性が出てきます。
もし残業して疲労が溜まっていたら、仕事の効率も落ちてしまい、定時で帰れる可能性はドンドン低くなっていきます。
解放感がある
一般的に定時で帰ることは難しく、定時で帰れることは珍しいです。それゆえ定時で帰れると解放感があります。
定時で仕事を終えて会社を出れば、寄り道して買い物をする時間もありますし、習い事に通うのもありでしょう。
平日の仕事終わりにこんなことができるなんて自由そのものです。だから定時で帰れると解放感がたまらなくいいものです。
趣味や習い事の時間を取れる
定時で帰れると、時間も余力もあります。よって帰宅後に趣味を楽しむ余裕を持てます。人によっては資格などの勉強をしたいかもしれませんが、その時間を取ることもできます。
あるいは仕事終わりに習い事に通うのもいいでしょう。趣味とか英会話など習い事は社会人向けのものも沢山あります。
平日の仕事終わりに趣味や習い事を楽しめるなんて、素晴らしいことこの上ないと思いませんか?私はそんな自由が大好きです。
家事をする時間を取れる
定時で真っすぐ帰宅すれば、家事をする余裕もあります。
一人暮らしの方でも、片づけをしておきたいことがあるかもしれません。あるいは夕食を自炊にして生活費を節約できます。
家族がいる方なら、家族のために夕食を用意してあげる余裕も持てます。もちろん平日ですから手の込んだものは作れませんが、全て総菜や弁当よりは健康的でしょう。
私は煮物や炒め物くらいは作っています。これだけでも総菜よりは安く健康的にできます。
寄り道してリフレッシュできる
定時で帰れると、買い物していくことは勿論ですが、季節のイベントを見ていくこともできます。
クリスマスシーズンならクリスマスツリーやイルミネーションを見ていくことができますし、バレンタインの時期ならチョコレートを買って帰るのもいいでしょう。
あるいは趣味のお店を見て楽しむのもいいですし、お店を眺めて帰るだけでもいいリフレッシュになります。
残業の減らし方
それでは定時で帰るために残業の減らし方を解説します。定時帰りのメリットを享受してストレスを減らすためにも、頑張って実践していきましょう。
マインドセットを変える
定時で帰るためには、まずはマインドセットを変える必要があります。
つまり残業はあって当たり前だから定時で帰れないと考えるのではなく、残業は悪いことであり定時で帰るのが正しいというように考えを変えるのです。
そして不要な仕事は削って、定時で帰れるようにするのです。
定時で帰れないのが当たり前と思っている限り、業務効率や改善されることも、無駄な仕事が削減されることもありません。永遠に定時で帰れない残業が当たり前の生活が続きます。
非効率な業務を改善する
非効率な業務はどんな会社にもあります。無駄なことや不要なことが習慣的に残っていたり、人力で手間がかかっていたりする業務はあるものです。
こういうところをしっかり改善してくことは重要です。
最近はローコード・ノーコードのツールも多いですし、Excelでマクロを組んでもいいでしょう。
工場や店舗などの現場仕事なら道具の配置や導線を工夫するだけでも、効率やストレスは変ります。
また便利な道具、例えば電動工具や自動的に動く機械などを導入すれば、生産性は大きく変わるでしょう。
ツールの導入はお金がかかるので、予算が下りないということもあると思います。
そんなときはExcelのマクロや道具の配置、導線などお金がかからない工夫をしましょう。みんなでアイディアを出し合えば、お金をかけずとも改善できます。
ボトルネックを解消する
定時で帰るためには非効率を改善して生産性を上げる必要があります。しかし生産性を上げるためには実は落とし穴があります。それがボトルネックです。
制約理論と呼ばれるものがあります。全体の生産性はボトルネック工程の生産性に引っ張られるというものです。詳細はザ・ゴールという小説に書かれています。
ザ・ゴール 企業の究極の目的とは何か【電子書籍】[ エリヤフ・ゴールドラット ]
つまり生産性を上げるときは、まずは全体の生産性とボトルネック工程に目を向けるようにする必要があります。
改善対象となる業務はボトルネックとなっている業務です。ボトルネックを改善すれば、全体の生産性を大きく上げることができます。
全体最適と個別最適については別途記事を書いていますので、読んで見てください。
マニュアルを活用する
同じことを何度も聞いたり調べたりすることはありませんか?意外と仕事にはありがちだと思います。
あるいは中小企業に特に多いのですが、手順が整備されていなくて、いつも0から手順を考えていることも仕事においてはありがちです。
こういうのって面倒だと思いませんか?だったらマニュアルを整備しましょう。
マニュアルというと堅苦しく感じるかもしれません。また押し付け感があって自由に仕事ができないイメージがあるかもしれません。
そうではなくマニュアルをノウハウ集と思えばいいのです。こういうやり方で上手くできるとか、こういうことに注意しましょうというノウハウ集と捉えるのです。
無印良品はMUJIGRAMと呼ばれる分厚いマニュアルを作っています。しかしMUJIGRAMはマニュアルに分類されますが、実質的にはマニュアルではなくノウハウ集です。
https://www.service-js.jp/modules/contents/?ACTION=content&content_id=1380
MUJIGRAMには例えば商品の展示はこういう風にした方が見栄えがよいなどのノウハウが膨大に書かれているのです。従業員が実践して上手く行ったことを追加して出来上がったノウハウ集なのです。
こういうものを作っていけば、同じことを何度も確認したり、よくあるミスに何度も悩んだりしません。私も何度も確認が必要なことやミスが多いことは手順書を作成するように気を付けています。
形式知として保存することは、自分自身のためにも、周囲の人とノウハウを共有するためにも有効なのです。
終わりに
今回は定時で帰れなくてストレスが溜まっている方のために、残業の減らし方を解説しました。
ここで挙げたように定時で帰れるメリットはとても多いです。だからこそあなたも頑張って残業を減らして、定時で帰ってください。
生活の質が全く変わりますし、定時帰りの生活は多くの人が羨ましがるでしょう。