ハードワークができないを活かす!量より質のキャリア戦略

学業も仕事も成功する人はハードワークをしているイメージがありますよね。
かと言ってハードワークは誰でもできるわけではありません。「自分にはできないよ」っていう方もきっといますよね。私もそうです。
そこで今回は猛烈に働くハードワークではなく、質のハードワークに焦点を絞ってみます。そして質のハードワークによってキャリアを築くということについて考えてみます。
猛烈に働くことはできないけど、キャリアを構築したいという方の参考になれば幸いです。
ちなみにこんな記事を書こうと思ったきっかけは、DIAMONDハーバード・ビジネス・レビューの2025年4月号でハードワークに関する特集が組まれたからです。
やはり無理のない健全なハードワークが必要だなと私は感じたのです。
https://dhbr.diamond.jp/list/magazine/search?year=2025&month=4
ハードワークできなくてもいい
長時間の残業は悪い
長時間の残業には悪いことが沢山あります。健康であったりストレスであったり、あるいは生産性が低いという問題もあります。
沢山残業することがいかに悪いか、こちらの記事に書いていますので、読んでみてください。
よってハードワークできなくてもいいです。というよりハードワークは様々な犠牲をもたらします。
仕事は量より質
仕事をどれだけ頑張っているかを測るのに、よく残業時間の長さが使われます。しかし仕事は量ではなく質です。
例えば経験を十分に積んだ人が数年の経験でもできる仕事で200時間残業してどうするのでしょう?
誰でもできる仕事を200時間残業して、やるよりも高度な知識や技術を求められる仕事をやった方がいいと思いませんか?
つまり経験と共に難易度を上げていかなければいけません。
また同じ成果を出すなら、やり方を工夫したり、新しい技術やマネジメント手法を取り入れたりして、生産性を高めた方がいいです。同じ成果を短時間で出せる方が優秀だと思いませんか?
ハードワークができないからこそできること
ハードワークについて考え直す
仕事が量より質ならより、難易度の高い仕事を生産性高くやるのがいいということになります。どれだけ残業したかでどれだけ頑張ったかを測ってはいけません。
それよりもどれだけ難しい仕事ができたか、どれだけ顧客やチームメイトに貢献できたか、どれだけ現状業務をより良い形に変えられたかなどで評価しましょう。
沢山残業するより生産性を上げる
同じ成果を出すなら少ない時間でできた方がいいに決まっています。つまり生産性が高い方がいいのです。
例えば今時洗濯を手でやる人なんていませんよね。洗濯機を使いますよね?
物を作るのに全ての工程を手作りでやることは少ないと思います。機械を使うのが普通ですよね?今時職人だって機械を使いますし、職人こそ道具にこだわるでしょう。
このように同じ成果を出すにしても、道具ややり方を工夫することで短時間でできるようになります。
これが生産性を上げるということです。
同じ結果を出せるなら速いに越したことはないですよね?そうすれば残業時間だって減りますし。
生産性を上げることについてはこちらに記事を書いていますので、参考にしてみてください。
こちらにも仕事が多くてストレスになっている方が仕事を減らす方法を書いています。生産性を上げるという観点で役立つ内容を書いています。
難易度が高い仕事をやる
一般的に仕事の世界では、経験を積むとより難易度が高い仕事を任されるようになります。
最初は言われた通りに手を動かすところから始まり、そのうちだんだんとやり方を作ったり、人に指示を出したりする方に回っていきます。
さらに上になると会社として何に取り組むかとか、どんな製品を作るか、どんな技術を採用するかということに取り組むようになっていきます。そして給与水準も上がっていきます。
つまりより高いお金がもらえる仕事をした方がいいのです。沢山働くことよりもこの方が健全ですよね。
よって手を挙げて自分の経験やスキルに対してちょっと上の仕事をさせてもらうのです。こうして自分の仕事の質を高めていけば、量をこなす立場から脱却できます。
ハードワークをしないキャリア戦略
労力知識や技術で勝負する
残念ながら世の中の多くの仕事では、手を動かしてくれる人が求められています。やることややり方は経営者や管理職など立場が高い人が決めているのです。
手を動かす仕事は時間と労力の切り売りです。もちろん必要不可欠なのは間違いありませんが、テクノロジーで徐々に代替されていきます。
またこのような立場ですと、上下関係が厳しかったりもします。
そうではなく、知識や技術が高い人にしかできない仕事に就くとか、戦略や戦術を考える仕事に就く方が良いです。
より上流の方に行くということですね。あるいは何かのエキスパートになるということです。
もうちょっと具体的に言うと、技術の調査や検証、企画、製品開発、業務プロセスや標準の作成などが該当します。
残業せずとも成果を出せる会社に入る
世の中の多くの会社は残業が当たり前であり、残業すればするほど偉いという会社も多いです。
しかし少数派ながら、世の中には残業せずに成果を出すという考えの会社もあります。
しかもそれらの会社は大企業とは限りません。意外と中小ベンチャーでもそういう会社はあります。
私もそういう会社を経験してきました。数人しかいない会社もあれば150人程度の会社もありました。
このような会社は高度な知識や技術を持っています。それゆえ高い単価と高い生産性で仕事ができます。
知識や技術面で参入障壁が低くて競合が多い仕事を、価格競争をしながら受けてる会社よりも健全な働き方をしている会社です。
競合が多い仕事は価格競争になりますし、そうなると量をこなして稼ぐしかなくなります。すると必然的に長時間労働がついてきます。
そんな働き方では疲労困憊になってしまいますし、長くは続けられません。
マネジメントを学んで生産性を上げる
マネジメントを学べば仕事を上手く進める方法が身につきます。つまり生産性が上がるのです。
生産性が上がれば残業を減らしても同じ成果を出せるようになります。
またマネジメントがうまくできるようになれば、やったことがない仕事もできるようになります。つまり、新製品や新規事業にチャレンジする方法も身につくのです。
これらの仕事でうまくいけばより大きな成果を出せるようになります。まさしく時間より成果という仕事ができるのです。
キャリア戦略を実行するための方策
自分の強み弱みや向き不向きを知る
多くの人ができていないことですが、自分の強み弱みや向き不向きを知ることは大事です。
強みというのは例えば発想力があるとか丁寧などです。
向き不向きは働き方のことです。チームプレイとソロプレイどちらがいいか、裁量がある方がいいのか、標準化されている方がいいのか、スペシャリストかマネジメントかみたいなものです。
弱みを補うよりは強みを活かした方がいいですし、向いていないことを無理してやってもうまくいきません。
よって弱みと向いていないことを避けて、強みを活かし向いていることをやるのです。
強みを活かせる仕事を探す
例えば丁寧な仕事ができるなら、もの作りや品質管理の仕事に就くというのも1つの選択肢です。
ものづくり系の仕事は細かいところまできっちり丁寧にできることが求められます。
発想力が強みなら企画の仕事に就くのがいいです。言われた通り、きっちり作業する仕事は向いてないでしょう。
向いている働き方ができる仕事を探す
ソロプレイが向いてる人が無理してチームプレイをする必要はありません。ソロプレイが向いているなら、個人の売上で評価される仕事を選べばいいです。
チームプレイが向いているなら、チームで目的を達成するような仕事につくのが良いです。
自分の裁量でやりたいなら、企画や開発など上流の仕事をやりましょう。
標準化されている仕事やマニュアルがある仕事の方が安心して取り組めるなら現場に近い仕事を選びましょう。そして経験を積んだら標準やマニュアルを作る方に回っていきましょう。
人と接するのが好きならクライアントワークを選びましょう。営業や店員はもちろんですが、コンサルやソリューションエンジニアのような仕事もあります。
人と関わらず作業に専念したい人は、ものづくりの仕事などが向いています。
事務職はコミュニケーションが多いので、人と接するのが好きな人の方がいいです。
このように向き、不向きに合わせた仕事を選びましょう。
スキルや経験を積む
当然ながらスキルや経験を積まなければ給料も上がりませんし、仕事の選択肢も増えません。
よって自分の強みを活かせる上に向いている仕事を見つけたら、その仕事で経験を積むことが大事です。
そしてスキルや経験を積んで実力があるとみなされるようになれば、仕事の選択肢は増えていきますし、活躍の場も増えていきます。
終わりに
私はハードワークができなくてクビになったことがあります。
長時間の残業や理不尽に耐えること、自分を押し殺してみんなに合わせることができなかったのです。
でも自由と裁量があり、生産性を上げて定時までに終わらせる会社を見つけたら、上手くいくようになりました。
社会不適合でクビになった落ちこぼれの私でもできたのだから、あなたにできない理由はないです。健全かつ活躍できる働き方を見つけてくださいね。