ブランドはストーリーと世界観で顧客にイメージを伝える
好きなブランドのホームページを見ていたら、ブランドの歴史が書かれているページを見つけたということがありませんか?ホームページで職人が手作りしている写真や、お洒落な空間に商品が並べられている写真を見たことがありませんか?
ブランドはストーリーと世界観を使って顧客にイメージを伝えます。うちのブランドはこういう経緯でこういうことに取り組んできた、うちのブランドはこういうイメージなんだということを表しているのです。
今回はブランドのストーリーと世界観について解説します。
ブランドのストーリー
ブランドにはストーリーがある
ブランドにはストーリーがあります。なぜこのブランドを立ち上げたのか?由来は何なのか?どんな軌跡をたどってきたのか?これからどうしていくのか?などです。
この講座でも過去に解説していますが、ブランドはイメージの積み重ねです。
だからこそどうやってイメージを積み重ねてきたのか、そしてどうやって技術や信頼を積み重ねてきたのか?この辺りを好きなブランドや気になるブランドから学んでみてください。ホームページが手軽ですが、お店に行ってもいいです。
ブランドのストーリーの例
好きなブランドのホームページでストーリーを探してみてください。歴史あるブランドなら大抵書いてあります。歴史の浅いブランドでも、こういう課題を解決するためとか、こういう価値を提供するためと書かれていることがあります。
歴史あるブランドの例として、ここではゴディバと中川政七商店を挙げます。
もし工芸品やお菓子が好きなら、老舗のホームページでストーリーを探してみてください。
ブランドの世界観
ブランドには世界観がある
ブランドには世界観があります。ブランドはイメージや個性が大事です。だから世界観を作ります。
例えばマンガやゲームには、特にファンタジーやSFには独自の世界観があります。世界観に関する設定があるのはお約束ですし、キャラクターの絵柄が与えるイメージも重要です。例えばゴルゴ13のような絵柄なら大人のハードボイルドな世界観が出ますし、ゆるい絵柄ならゆるい日常の世界観が出ます。
マンガを絵の好みで選ぶ方もいらっしゃるのではないでしょうか?私も絵柄の好みは気にします。内容と絵柄の両方が好みならベストだと思ってしまいます。
ディズニーやUSJにも世界観があります。USJでは無線用のビーコンや電線などが顧客の目から見えないようにしています。電線を新たに引く場合は、地面をはがして電線を通します。世界観に合わないものは顧客から見えないようにしているのです。
世界観はブランドのイメージを作ります。だからこそ世界観に対するイメージは重要です。
ブランドの世界観の例
MINIという自動車ブランドがあります。元々はイギリスのブランドですが、今はBMWの傘下です。
MINI Japan オフィシャルウェブサイト | MINI Japan
MINIは楽しいというイメージを大事にしているブランドです。ホームページでも遊び心をイメージしています。自動車メーカーはブランディングに力を入れているので、ブランディングを考える際に参考になります。
パン屋のハートブレッドアンティークは中世的なファンタジーの世界観を持っています。
マジカルチョコリングのHEART BREAD ANTIQUE ハートブレッド アンティーク
商品や製法の解説に力を入れるパン屋は多いですが、独特の世界観を持つパン屋は珍しいです。ハートブレッドアンティークには独特の世界観に登場するキャラクターを模したパンもあります。
ストーリーの力
ストーリーの説得力は強いです。人間はストーリーで語られると魅力を感じます。コミュニケーションのテクニックとしても、就職・転職時の自己PRなどにも使えます。
ストーリーで語ることに関しては書籍が沢山あると思うので、そういう書籍を参考にしてください。マンガ・小説・ゲームでストーリーを学ぶのもいいでしょう。
トレーニングとして創作をやるのもいいと私は考えています。私はRPGを作っていたことがありますが、ストーリーを考えるためには、色々なストーリーをインプットして何度も考えて作っては修正するという作業を繰り返す必要があります。転職の自己PRを考えるのが上手くなったと感じています。
終わりに
今回はブランドのストーリーと世界観について解説しました。ブランドはイメージが大事です。ブランドはイメージが顧客に伝わってこそです。だからこそイメージを伝えるためにストーリーと世界観をしっかり作り込みましょう。