マネージャーとしての資質を身に付けるための勉強や実践
マネージャーとしてマネジメントを行うために必要な資質を身に付けるのは難しいです。実践経験も必要ですし、知識も必要です。一朝一夕で身に付くものではありません。
今回は私がやっていることやマネジメントの論文、経営者へのインタビュー記事などで読んだことを整理して解説します。
マインドセットと実技を身に付ける
マインドセット
マインドセットとは気の持ちよう、すなわち心構えです。
心構えについては経営者の考え方が参考になります。マネージャーであるということは自分が責任者であるということです。自分事化し、自分が正しいと思うやり方を実践して価値を出す仕事です。
マネージャーは与えられた仕事だからやるという受け身な姿勢ではなく、仕事を自分事化して主体的に取り組む必要があります。主体的に責任者として取り組んでいて、なおかつ意見が溢れているのが経営者です。
名経営者と呼ばれる人たちのインタビュー記事や書籍は溢れています。こういう本は実技ではなく心構えの本です。実技を高めることにはつながりませんが、マネジメントをやる上での心構えを学ぶには役立ちます。
実技
仕事以外でも、サークルやボランティアなどで、自分でイベントを企画してみるのもいいと私は考えています。自分が中心となって、誰から与えられるでもなく自分で考えて実践するということです。こういうトレーニングを積むことで主体性や自分事の意味などを学べます。
10年くらい前にDIAMONDハーバード・ビジネス・レビューで、名前は忘れてしまいましたが当時楽天の役員だった方へのインタビュー記事で似たような話が出ていました。
こう考えるのは私だけではないようです。主体性や企画力、人との調整事などはマネジメントの仕事でも、自主企画のイベントでも同様ですからね。
学問で視野と視座を磨く
歴史を学ぶとよいという話はよく聞きますし、私もそう考えています。
歴史には様々は教訓が溢れています。戦略や戦術、リーダーシップなどで参考になることも多いです。マネジメントにおいてこれらはハードスキルです。
歴史を学ぶと大局的な視点も学べます。歴史上の偉人には国家のために活動した人が沢山います。目先の損得や自分の損得で行動した人はよく滅びます。もっとも滅んでいるのは暴君です。反発者が沢山出てくるから当然ですね。
賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶと言います。大人になってから歴史を学ぶと、それがよく解ります。学生時代までは歴史は暗記科目というイメージが強いですが、実は立派な教養なのです。
リーダーシップを学ぶ
リーダーシップは進化し続けています。最近は率先垂範よりもフォローやサーバントなどメンバーを引き立てるリーダーシップが流行しています。俺について来いとか指示命令型は20世紀のリーダーシップです。
またリーダーシップは相手に応じて変えるものでもあるため、引き出しの多さも重要です。そしてリーダーシップは色々な型があります。
メンバーを引き立てるリーダーシップは女性的なリーダーシップという表現も使われます。ジェンダーフリーに反するので私はあまり好きではないですが、女性の役員や管理職を増やしたいというご時世ですし、マネジメントへの向き不向きに性別は関係ないと私は考えています。性別よりもむしろ個性や人間性、学習能力を大事にしてほしいです。
私はリーダーシップの勉強まであまり手が回っていないですが、みなさんはちゃんと学んでくださいね。
ハーバード・ビジネス・レビュー リーダーシップ論文ベスト10 リーダーシップの教科書 [ ハーバード・ビジネス・レビュー編集部 ]
女神的リーダーシップ 世界を変えるのは、女性と「女性のように考える」男性 [ ジョン・ガーズマ ]
心理学を学ぶ
マネジメントの仕事は人との関りが多いです。仕事だからやれでは通じません。
人の感情やモチベーション、行動の理由、人間関係の構築などは心理学で研究されています。それゆえ心理学を学ぶことはとても有効だと私は考えています。
終わりに
マネジメントとは何十年もかけて磨いていくものでしょうから、私はまだまだ経験不足です。とはいえこれからマネジメントを始める方や、マネジメントを始めたばかりの方に参考になりそうなことを書いてみました。
マネジメントの道は果てしなく長いでしょうから、地道に勉強していきましょう。