ステークホルダーと接するときは礼儀マナーで協力関係を築こう

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ステークホルダーの協力を得る

今回はステークホルダーとの接し方について解説します。現実には何かとおかしいなと感じることがあるため、私が心掛けていることについて解説します。

今回はステークホルダーという言葉を使っていますが、主に顧客や協力会社・協力部署、顧客に協力している会社など、仕事に関わっている関係者が対象になります。

よくある責任の押し付けはマイナス

仕事では責任の押し付け合いが横行している

仕事では他部署や他社が悪いという話がよく出てきます。そういいう会話が日常的になされることもあります。これが飲み会になると、上司や部下、先輩・後輩、同僚にまで広がります。

人は自分を守り、他社のせいにする癖があります。部門間のコミュニケーションが少ない会社だと、部門内で仲良くして、他部門の人とは仲が悪いということも起こりえます。

ましてや他社となるともっとコミュニケーションが少なく、仲間とみなすこともなくなります。すると敵と認識しやすくなってしまいます。

責任の押し付け合いは起こりがち
仕事が上手く行かなくなると、部署間や会社間で責任の押し付け合いが起こりがちです。

責任の押し付け合いをしても進捗にはマイナス

他部署や他社、他人のせいにしても仕事は進みません。むしろケンカになって進捗にマイナスになります。コミュニケーションに問題が出るため、色々なことが進みにくくなります。ありふれた光景とはいえ、これでは損です。

目的は責任の押し付け合いでもケンカでもなく、仕事を完了させることです。仕事の妨げ要因を作り出してはいけません。少なくともマネージャーであるあなたは決してやってはいけないことです。

責任の押し付け合いが起きる理由

自分の実力を示したいなどと考える

多くの人は経験とともに自信を付けます。しかしスキルや地位の向上に伴い、驕ってしまうこともあります。自分は素晴らしい、自分は優れていると示したがる人もいます。

しかしこれは反発を招くだけです。対立が増え、ステークホルダーとの関係やコミュニケーションに支障が出ます。その結果、進捗にはマイナスになります。

実力を示したい
自分のスキルに自信がある人や負けず嫌いが強い人、コンプレックスが強い人などは、自分の実力を示したがってしまうこともあります。

サイロ化という問題

よく言われるサイロ化も責任の押し付け合いの原因です。

サイロ化とは?分断されたシステム設計や縦割りの組織構造が企業にもたらす弊害

身内は仲間、よそは敵,、身内の都合だけ考えるというのがサイロ化によって起こることです。身内の都合を押し通して、他部署や他社のせいにしても、対立になるだけです。仕事の進捗にはプラスになりません。

サイロ化
組織は大きくなるとともにサイロ化するものです。サイロ化すると部門間で断絶が起き、他部門に責任を押し付けるようになります。

上手く行かないときに責任の押し付け合いが起きる

仕事の進捗が悪化すると残業が増えます。人は時間があると幸福感を感じるので、時間がないと不幸と感じてしまいます。するとストレスが増えてきます。ストレスが増えると人は八つ当たり先を探し始めます。こうして部署間や会社間の責任の押し付け合いが起こります。

これは炎上プロジェクトによく見られる光景です。

上手く行かないときに押し付け合う
人は仕事が上手く行かなくなると、犯人捜しを始めます。こうして仕事では責任の押し付け合いが始まります。

大切なのは協力

協力が必要不可欠

仕事は顧客や協力会社、関係部署(手続きなどを行う管理部門など)との協力があって成立します。これらの人たちと競争することや上に立つことが仕事の目的ではありません。そんなのはただの自己満足です。

彼らに協力してもらえるよう調整するのがマネージャーであるあなたの仕事です。

協力は大事
仕事は色々な関係者の協力によって成り立ちます。だからこそ礼節をもって接して協力を得ましょう。

ケンカするより協力した方がスムーズに進む

ケンカしても進捗にはマイナスになると散々説明しました。しかし協力を得られればスムーズに進みます。行き詰ったときにアイディアをもらえたり、粘り強く実現方法を考えたりしてくれます。どうしてもというときは妥協案でもいいように取り計らってくれることもあります。

マネジメントは協力で成り立っているということを心にとめておいてください。

礼儀マナーで協力を得よう

人は横柄な態度の人に協力したいと思わない

偉そうに命令する人、威張り散らす人、見下す人、責任を押し付ける人、攻撃的な態度の人、八つ当たりする人などに進んで協力したい人はいません。優劣を付けたがる人や、自分の実力を自慢したがる人も同様です。

これは逆の視点で見ると解ります。仕事だからやれではないのです。人対人のやり取りであることに注意を払いましょう。

横柄な人には協力したくない
横柄な人に協力したい人はいません。相手への態度は礼儀マナーを心掛けましょう。

心掛けるべき対応は丁寧さや迅速さ

仕事だからやれではなく、丁寧な対応をしましょう。「こういう課題があるのですが、ご教示・ご助力お願いします」のように礼節をわきまえた依頼をしましょう。

そして相手を尊重する、返事や質問への回答、依頼への対応などは迅速に行いましょう。相手に好印象を与えられ、味方に引き込むことができます。

心掛けるべきは丁寧さや迅速さ
丁寧で迅速な対応をすると関係者に好印象を与えられます。ぜひ心掛けてください。

下手に出るわけじゃない

ここまでに解説したことをダサいという人はいます。しかし下手に出るというわけではありません。デール・カーネギーの人を動かすという本があります。これを読めば、競争をして相手を負かすことや服従させることよりも、丁寧な対応をした方が上手く行くことが解ります。

人を動かす文庫版 [ デール・カーネギー ]

終わりに

今回はステークホルダーからの協力を得ることと、そのための対応について解説しました。残念ながら自分の方が優れていると認めさせたがる人や、責任の押し付け合いをしている人たちは少なからずいるのが現実です。

だからこそ正しいことを実践してより仕事をしていきましょう。きっと関係者からの協力や感謝として返ってきます。

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