勉強のやる気が出ないという社会人のために対策を解説
社会人にとって勉強のハードルは高いかもしれません。
数年前に日本の社会人で勉強している人は5%とかいう記事を読んだ記憶があります。調べてみたらそこまで低くはないようです。
しかし1日13分という記事はありました。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/fa5e772fdf159d49fcccf348dc8a9a6a2125c3ae
また過半数が勉強しているという記事もあります。
https://news.mynavi.jp/article/20241003-3036966
そもそも学生時代に期末試験やレポート、受験で勉強に追われて徹夜もしたのに、社会人になってまで勉強したくないという意見もあるでしょう。私も同意します。
かといって資格や語学、仕事のスキルアップなど、社会人としてやった方がいい勉強もあります。
今回は社会人の勉強や、勉強のやる気を出すことについて書いてみます。勉強のやる気が出ない社会人や、勉強が続かない社会人のお役に立てれば幸いです。
私は読書をしない日は年に数日しかありませんし、毎日のように創作を通してモノづくりの腕を磨いています。かといって優等生なわけではなく、高校すら行けなかった落ちこぼれです。
私がこれだけの勉強を続けている理由も、今回の記事に書いています。
そもそも何のために勉強したいのか
いきなりやる気云々について考える前に、まずは勉強する目的を考えてみましょう。目的があった方がやる気が出るからです。
勉強した方が良さそうだから
勉強した方がしないよりは良さそうだからという理由もあるかもしれません。
実際に意識高い系のように勉強していること自体を自慢したい人や、資格コレクターのような人も世の中にはいます。
たしかに勉強していないよりは勉強している方が良いように見えるかもしれません。しかし目的を伴わずに勉強しても、時間と労力を使うだけです。だから本当は目的があった方がいいです。
とはいえ最初は目的が伴わない可能性もあります。そんなときは興味を持てる本を片っ端から読んでみるのもいいです。
まずは勉強する目的を明確にしてみましょう。楽しいから、興味を持てるからでも全然いいです。
例えば海外に興味が出てきたから英語を勉強してみる、旅行をしているうちに歴史が好きになったから、歴史を勉強してみるでもいいです。
スキルアップのため
社会人が勉強する理由として一番多いと考えられるのが、スキルアップのための勉強です。
仕事で活躍したい、給料を上げたいという人は少なくないでしょう。そのために勉強することは正当です。
私も日常的に読書をしていますし、毎月マネジメントの論文誌を読んでいます。いい仕事をして、顧客やチームメイトに貢献したいですからね。だからスキルアップのための勉強は欠かせません。
また人間にとっては成長実感も重要です。今までできなかったことができるようになった、今まで難しかったことが楽にできるようになったなとです。
ゲームの設計もレベルアップや強い装備品の登場などによって、プレイヤーに強くなった感を感じてもらえるように行われています。楽しむためにも成長実感は有効だということです。
趣味のため
世の中には趣味のために勉強しているという人もいるでしょう。私もそうです。
そもそも趣味がない、仕事だけのために生きている人生なんて楽しいですか?もちろん仕事が楽しいから仕事だけしたいというハードワーカーはいるでしょう。
でもそういう人が定年すると、廃人になってしまうという話をよく聞きます。やることがなくなってしまいますからね。
私は趣味が大好きで、仕事人間から怒られまくるほどに趣味人間です。だからこそ言いますが、趣味は人生を豊かにします。だから趣味のための勉強も人生を豊かにします。
趣味があれば社内や業界内だけでは出会えない人に出会えます。好きなことを色々な人と一緒にやったり、好きなことについて色々な人と語り合ったりできます。こんなに楽しいことはありません。
だからこそ趣味の勉強をすることも人生を豊かにすると私は考えます。
社会人が勉強すること
勉強する目的を考えたら、次は勉強したいことについて考えてみましょう。これを勉強して何になるんだろう?と感じるようでは、勉強を続けられません。
勉強のやる気を出し、継続するためには、勉強内容が役立つことや楽しめることである必要があります。
本業に活かせること
今仕事でやっている業務や、業界で話題になっている技術や手法について学ぶことは有効です。仕事で役立ちそうな資格の勉強をすることも有効です。
あるいは経験が少ない業務を担当することになったときは、入門書から読んでみるのもいいでしょう。
本業に活かせることについては、業界や職種によって様々ですので、私には把握しきれていません。
あえて言うなら、オフィスワークでは仕事術や発想法、Officeソフトのテクニックなどは有効ですが、生産管理のような効率的な仕事術も学んでみるといいと考えます。
現場仕事なら危険性ゆえに資格制の業務が多いので、資格を取ることが仕事での活躍につながります。
一方で現場仕事ではPCスキルなど業務効率化に役立つスキルが得意な人が少ないかもしれません。職場によってはここも狙い目になるでしょう。
とにもかくにも本業に役立つことは勉強対象としてとても有効です。
汎用的なこと
本業で使う専門知識じゃないけど、仕事に役立つ知識があります。たとえば英語、簿記、経済、仕事術や思考力、文章力、コミュニケーション力などです。
これらの知識やスキルは業界や職種に関係なく役立ちます。
ただし英語は注意が必要です。英語は社会人の勉強で人気かつ定番ですが、海外拠点がある会社や輸入・輸出の仕事でないと使う機会が滅多にありません。
昨今ですとインバウンドが増えているので、小売や飲食、観光などの業界で役立つ可能性はあります。
よって勉強したいものが見つからないからとりあえず英語を勉強するというのであれば、本業に関する勉強をしていきましょう。
人生を豊かにすること
趣味や教養は人生を豊かにします。
勉強をする理由として最も代表的なものを挙げるなら、学生はできるだけ偏差値が高い学校を出て大きな会社に入るため、社会人は給料を上げるためでしょう。
しかし先ほども勉強対象として趣味を書いたように、本業の勉強でなくてもいいと私は考えています。
私は勉強する理由は人生を豊かにするためという記事を書いています。
https://note.com/biginuneko/n/n10cb70e116dd
仕事のための勉強は仕事で活躍するのに役立ちますし、趣味のための勉強は楽しいです。どちらにせよ人生を豊かにします。
また学生のうちは学校の勉強が全てという世界です。しかし社会人になれば勉強対象は無限にあります。
だから人生を豊かにするため、楽しむために勉強すれば、社会人の勉強は楽しいのです。これが私が言いたいことです。
やる気を出す方法
勉強の目的や内容について解説したところで、いよいよやる気を出す方法について書いていきます。
少しでいいからやる
本腰を入れてガッツリと勉強するぞ!と意気込むと、数日で勢いが尽きて、三日坊主になってしまいます。
大事なことは少しでいいからやることです。
ハードルを高くすると、時間や体調が万全でなければ取り組めなくなります。何かと忙しいとか疲れたという言い訳をするようになります。
人がなぜ三日坊主や先延ばしをするのかというと、本腰を入れてとかガッツリなどハードルが高いやり方をするからだと私は考えています。
だからこそハードルを下げて、30分でいいから勉強する、隙間時間に本を読んだり、最新事情を調べたりするなどでもいいと私は考えています。
本腰入れて日曜日に2時間勉強してみたけど、疲れて翌日からはサボり、その後はやらなくなってしまったケースを考えてみましょう。
これを日曜日に30分、月、水、金曜日にも30分やったらどうでしょう?合計すれば1週間で2時間です。日曜日にガッツリやるのと同じですよね?
一番いいのは通勤電車や昼休みに読書することや、寝る前に読書することです。寝る前の読書は眠気にもつながるのでおススメです。
目標設定する
人間は目標がないよりはあった方がやる気が出ます。
たとえば資格試験なら試験に受かることが目標ですが、それだけだと大きすぎます。よって途中にも問題集で何点以上取るなどの中間目標をいくつか設定するといいでしょう。
読書にしたって、まずはこの本を今月は読んでみようとか、来月はこの本を読んでみようなど、毎月の目標を設定できます。
あるいは読書記録やあなたが働いている業界の最新事情を、今月はブログで3件書くなどの目標設定もいいでしょう。
このように具体的な数字で目標を設定すると、目標達成に向けてどんなペースでやるか、休日にどれくらい進めるかなどを考えるようになるので、やる気も出しやすくなりますよ。
勉強仲間を作る
勉強のやる気を出すには、勉強会に出たり、習い事の教室に通ったりすることで、勉強仲間を作るという方法もあります。
勉強仲間がいれば、勉強を頑張っている人を見ることで、自分も頑張ろうという気になれます。勉強のやる気を出す上でとても有効な選択肢です。
大事なことは続けること
習慣化すれば自然と勉強するようになる
人間は習慣の生き物です。だから少しでもいいから続けていけば、習慣化して自然とできるようになります。
例えば15分でいいから読書する、英単語を5個覚える、資格試験のテキストを4ページでいいから進めるということを、できるだけ続けていきましょう。
あなたも経験があるかもしれませんが、一度サボってしまうと次に始めるときのハードルが上がります。
勉強は短距離走ではなくマラソンです。毎日少しずつ、無理のないペースで前進していきましょう。挫折して止めてしまうことがとても大きな問題です。
続けなければ成果も上達もない
大事なことは続けることです。続ければ少しずつ上達するので、半年とか一年経った頃に、なんだか上達してきた、理解できるようになってきたと感じることがあります。
1日とか1週間では違いは現れません。1ヶ月でも中々違いは現れません。でも1年もすれば違いが出ます。
子どもの頃に塾に通った方やお子さんを塾に通わせている方は、塾に通ってもすぐに成績が上がるわけじゃないと感じたかもしれません。
しかし1年もすれば、塾で何度も練習問題をこなすため、問題を解くスピードは上がってきます。やはり地道な積み重ねは効果があるのです。
私は以前、「年収1億円になる人は、これしかやらない」という本を読みました。年収1億円なんて異次元ですが、そういう人たちに共通していることは、少しでいいから毎日続けることだそうです。
毎日1%でも続けていけば、複利効果で1年後には37.78倍になるそうです。つまり少しでいいから無理なく続けられるペースで続けることが大事なのです。
年収1億円になる人は、「これ」しかやらない MBA保有の経営者が教える科学的に正しい「成功の法則」 [ 上岡 正明 ]
終わりに
勉強は辛いとか大変と思うかもしれません。確かに学生時代はそうでした。大人から与えられた勉強を、ときには夜更かししてでもやらなければいけませんでした。
しかし社会人の勉強は辛いことばかりではありません。自分が仕事で活躍するため、趣味のように自分が楽しむために勉強すればいいのです。見方を変えれば、自分が好きなことを楽しく勉強していいのです。
勉強すること自体が大変なことです。だからこそ楽しく少しずつ、マラソンを走るように地道にやっていきましょう。