残業なんて下らない!私が残業に否定的な理由5つ

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残業には悪いことが沢山あります

私はかつて残業は仕方ないという考え方をしていました。しかしあるときサービス残業を200時間することになってしまい、何がおかしいのか考えました。マネジメントがおかしいと感じました。

それ以来マネジメントの勉強をするようになり、転職もして、毎日定時で帰る生活になりました。定時で帰ってみて感じたことは、生産性が上がったこととプライベートが充実したことです。

今回は私が残業に否定的な理由を5つ書きます。もしみなさんが残業が多いことに不満がある、あるいは上司やプロジェクトマネージャーのマネジメントが下手なことに不満がある場合、是非読んでいただきたいと思います。あるいは残業を減らしたい方も読んでいただければと思います。

そして残業しない働き方について考えていただければ、世の中がもっと良くなりそうだと私は考えています。残業を減らす方法については、記事へのリンクを貼ります。

まずは残業時間と成果に関する例

これはある上場企業グループの製造業で聞いた話です。

Aさんは80時間残業しました。Bさんは45時間残業しました。これに対して上司がBさんを説教しました。「Aは80時間も頑張って残業してるのに、なんでお前は45時間しか残業しないんだ!」と。

これを見て不満に思ったCさんは、AさんとBさんの成果物を調べました。そしたらAさんは0個、Bさんは目標を達成していました。

Cさんは上司に文句を言いました。「Aは80時間も残業してるのに成果が0個じゃないか!どこが頑張ってるんだ?一方でBは45時間の残業でも十分に成果物を作ってるじゃないか!どっちが売上に貢献してるんだ!?」

これを聞いた上司は反論できず黙ってしまったそうです。

なんとも間抜けな話ですが、世の中に広く蔓延っている事象でもあります。働き方改革で残業を減らす方向性になったとはいえ、人間が習慣の生き物である以上、残業しない方がいいという考えに今すぐ変えるのは難しいでしょう。

私が残業を嫌いになった理由

マネジメントがおかしいプロジェクトに入って残業が嫌いになった

冒頭でも書きましたが、私が残業を嫌いになったきっかけは、マネジメントに問題があるプロジェクトでサービス残業を毎月200時間やったからです。休日0、月の残業時間200時間、残業代は0でした。

IT業界の人からするとありきたりなプロジェクトだと思いますが(それ自体がおかしいのですが)、下記のようなことが行われていました。

  • プロジェクトマネージャーが若手に責任を押し付ける
  • 何でも想定以上に上手くいくスケジュールを組む
  • 進捗が遅れても顧客には順調と嘘をつく
  • 作業指示が曖昧過ぎる(具体的な指示ではなくただの表で察しろという)
  • 手段が目的化してる(業務を変えることではなく製品を使うことが目的化)

こんなことはおかしい!と心底思いました。これがきっかけで残業に悪いイメージを持つようになりました。ちなみに残業は悪という記事も書いています。

残業が多い会社と少ない会社は違う

私は上記のサービス残業200時間のプロジェクトをきっかけにマネジメントの勉強をしようと思いました。そしてよくよく振り返ってみると、残業が多い会社と少ない会社で明確な違いがあることに気付きました。

前者は教科書論に固執し、言われたことしかやりません。議論も少ないです。教科書論というのはスケジュール表を作るとか、進捗管理を毎日する、WBSを作ったら各作業に優先順位を付けるなどです。

当たり前であり、これの何が悪い?と思うかもしれません。違うんですよ。これだけだと不足で、戦略と戦術がないのです。だから想定外のことが起きてスケジュールがみるみる遅れ、残業でカバーすることになります。

後者の会社では議論を徹底的にするという特徴があります。前者の会社のように、商流が上の会社から言われたからとか、顧客に言われたからその通りにやるではありません。どう進めるかの議論を徹底的にやるのです。

こうしてトラブルになりうることを事前に潰せるから、想定外が起きずスケジュールも遅延しにくいです。議論してどのように残業を減らすのかですが、問題になりそうなことやリスクを潰すことです。参考記事を貼ります。

残業するくらいなら自己研鑽したい

学びがあって濃い生活なら残業をしても有意義な経験を得られるでしょう。しかしマネジメントが下手であるがゆえに、不毛な作業を長時間するくらいだったら、さっさと帰って勉強した方が有意義だと私は考えています。

勉強して新しいやり方やもっと上手くやる方法を学べば、仕事で試せます。そして仕事をもっと充実したものにできます。何より残業しないと疲労が少ないから、仕事のパフォーマンスも落ちません。

それ以外にも、そもそも何事も長年の熟練を要するものなので、日頃から勉強や練習をして腕を磨く必要があります。不毛な作業を延々とするくらいなら、日々の鍛錬の時間を取る方がいいと私は考えています。

残業しないことのメリットはプライベートの充実

残業が少なければ、趣味や家庭の時間も取れます。

私は家事を積極的にやりますし、料理を作るのが好きです。朝はサイクリングをして、夜は趣味の創作に励みます。

これは残業しないからできることです。残業が少なければプライベートが充実します。家族サービスの時間だって取れます。幸福度は上がります。

プライベートが充実すれば幸福度が上がります。人間は時間にゆとりを持てると幸福を感じると言うことが最近の心理学の研究で解っています。

そういう本は沢山ありますが、1つ紹介します。TIME SMARTという本です。人間は時間よりもお金を優先してしまいます。しかし時間にゆとりを持てた方が幸福度が高いのです。

TIME SMART(タイム・スマート) お金と時間の科学 [ アシュリー・ウィランズ ]

noteにも感想を書いています。

【読書】TIME SMART|幸福度を上げるためには時間にゆとりを持とう

マネジメントを上手くやれば残業は減る

仕事は単純にスキルが高い人が集まればいいわけではありません。想定外のトラブルも発生するし、割り込みの作業も発生するし、他部署や他社との衝突も発生します。専門性さえあればいいという人は沢山いますが、専門性だけで乗り切ることはほぼ不可能です。

マネジメントが下手なせいで長時間の残業をさせられているという方は少なくないと私は考えています。それもあってマネジメントに関する記事を書き続けていますし、自分自身も顧客の期待に応えつつ定時帰りする生活をしています。

残業しないマネジメント – MIDナレッジ・ワークショップ

そして趣味も兼ねていますが、より良いマネジメントをするために論文も読み続けています。

DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー

マネジメントが上手くできるようになれば、残業も減っていくはずです。マネジメントのやり方以前に残業に対するマインドセットを変える必要がありますが、それもそのうち書いていきます。

マネジメントがしっかりすれば残業は減ります。しかしマネジメント力を上げるためには、幅広い知識や思考力が必要です。これは一朝一夕には身に付きません。専門分野の知識はもちろんですが、ビジネスや組織に関する知識も必要です。

1つはビジネス情報を仕入れることです。私はダイヤモンド社のDIAMONDハーバード・ビジネス・レビューを定期購読していますが、たまに週刊ダイヤモンドも読みます。週刊ダイヤモンドは経営陣や管理職向けの雑誌であり、流行のビジネス事情はもちろん、ときにはお酒の特集が組まれるという変わったこともあります。

https://diamond.jp/list/dw

終わりに

今回は私が残業に否定的な理由を書きました。常識破りとか甘えてる、仕事を舐めてるという意見もあると思います。しかし根性論と長時間労働など自己満足で、大切なのは顧客を満足させて対価を頂くことというのが私の考えです。給料の原資も売上ですから。

まだまだ残業に関する記事もマネジメントに関する記事も書いていきます。まずは残業に疑問を抱く人が残業しない働き方を実践して、その効果を体感することが大事です。そしてより多くの人が残業をせずに成果を出して、公私ともに充実した生活を送れるようになれば、世の中はもっと明るくなりそうです。

もしあなたが残業が嫌いとか残業したくない、残業を美徳とすることに疑問を感じるならば、それは正しいです。社会は甘えだとか仕事を舐めてると言うかもしれませんが、仕事を受け身と根性論でやる人の言い分でしかありません。

あなたはあなたが正しいと考えるやり方で顧客(直接部門なら社外の人、間接部門なら自社内の人ですね)に価値を出していきましょう。私もそうやって頑張りますから。

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